学習トップ理由で解く 臨床医学総論第9章 ▸ C. 生理学的検査・画像診断 / Q0511

理由で解く 臨床医学総論

Q0511 臨床検査法

出典:鍼灸 第23回(2015) 問題52
問題
呼吸機能検査所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 拘束性障害 ― 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
2 閉塞性障害 ― 肺結核後遺症
3 拡散能低下 ― 特発性肺線維症
4 気道過敏性亢進 ― 心臓性喘息
解答
正解3(拡散能低下 ―――― 特発性肺線維症)
解説
✗ 1. 誤り
拘束性障害 ― 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
COPDは気道閉塞による閉塞性換気障害であり拘束性障害ではない。
✗ 2. 誤り
閉塞性障害 ― 肺結核後遺症
肺結核後遺症は肺の瘢痕・萎縮による拘束性障害であり閉塞性障害ではない。
✓ 3. 正解
拡散能低下 ― 特発性肺線維症
✓ 正しい。 特発性肺線維症では肺胞壁の線維化によりガス交換面積が減少し拡散能が低下する。COPDは閉塞性障害(1秒率低下)、肺結核後遺症は拘束性障害(肺活量低下)、心臓性喘息は心不全による呼吸困難で気道過敏性亢進ではない。
✗ 4. 誤り
気道過敏性亢進 ― 心臓性喘息
心臓性喘息は左心不全による肺うっ血が原因であり気道過敏性亢進ではない。
ポイント
  • 特発性肺線維症=拡散能低下。COPD=閉塞性。肺結核後遺症=拘束性。
  • 特発性肺線維症では肺胞壁の線維化によりガス交換面積が減少し拡散能が低下する。
  • COPDは閉塞性障害(1秒率低下)、肺結核後遺症は拘束性障害(肺活量低下)、心臓性喘息は心不全による呼吸困難で気道過敏性亢進ではない。
  • 重要用語: 基本事項 を正確に理解しておくこと。
比較表
換気障害の型 特徴的所見 代表的疾患
閉塞性換気障害 1秒率(FEV1.0%)低下 COPD、気管支喘息
拘束性換気障害 肺活量(VC)低下 肺線維症、肺結核後遺症
混合性換気障害 1秒率・肺活量とも低下 進行したCOPD+線維化
拡散能低下 DLCO低下 特発性肺線維症、肺気腫
解説画像
鍼灸 第23回(2015) 問題52|呼吸機能検査所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第23回(2015) 問題52|呼吸機能検査所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。
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