学習トップ理由で解く 臨床医学総論第7章 ▸ D. 協調運動 / Q0355

理由で解く 臨床医学総論

Q0355 運動機能検査

出典:あマ指 第9回(2001) 問題67
問題
小脳障害症状でないのはどれか。
選択肢
1 企図振戦
2 失調性歩行
3 深部感覚障害
4 交互変換運動障害
解答
正解3(深部感覚障害)
解説
✗ 1. 正しい
企図振戦
この症状は小脳障害の正しい所見である。
✗ 2. 正しい
失調性歩行
この症状は小脳障害の正しい所見である。
✓ 3. 誤り
深部感覚障害
深部感覚障害(位置覚・振動覚などの障害)は脊髄後索や末梢神経の障害によって生じる感覚系の障害であり、小脳の障害では通常みられない。したがって小脳障害症状ではなく、これが正答である。
✗ 4. 正しい
交互変換運動障害
この症状は小脳障害の正しい所見である。
ポイント
  • 小脳障害:運動失調・企図振戦・眼振・大字症が特徴的で、筋力は保たれる。
  • 小脳障害の症状には運動失調(指鼻試験・踵膝試験の異常)、企図振戦、変換運動障害、大字症(書字漸大)、構音障害、眼振、筋トーヌス低下などがある。
  • 小脳障害では運動の協調性が障害されるが、筋力そのものは保たれる。
  • 重要用語: 小脳障害:運動失調、企図振戦、眼振 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 小脳性失調 脊髄性(後索性)失調
障害部位 小脳および入出力系 脊髄後索(深部感覚伝導路)
ロンベルグ徴候 陰性(開眼時から動揺) 陽性(閉眼で著明に動揺)
視覚の代償 代償されない 視覚で代償可能
指鼻試験 開眼・閉眼とも異常(企図振戦) 閉眼時に異常
歩行 酔っぱらい様(開脚歩行) 足を高く上げ足元を見て歩く
書字 大字症(書字漸大)
代表疾患 小脳梗塞・小脳出血・小脳腫瘍 脊髄癆・ギランバレー症候群
解説画像
あマ指 第9回(2001) 問題67|小脳障害症状でないのはどれか。 解説図
あマ指 第9回(2001) 問題67|小脳障害症状でないのはどれか。
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