学習トップ理由で解く 臨床医学総論第3章 ▸ D. 呼吸 / Q0069

理由で解く 臨床医学総論

Q0069 生命徴候(バイタルサイン)の診察

出典:あマ指 第29回(2021) 問題45
問題
呼吸異常と疾患の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 起坐呼吸 ― うっ血性心不全
2 下顎呼吸 ― 気管支喘息
3 クスマウル大呼吸 ― 過換気症候群
4 チェーン・ストークス呼吸 ― 糖尿病性ケトアシドーシス
解答
正解1(起坐呼吸---うっ血性心不全)
解説
✓ 1. 正解
起坐呼吸 ― うっ血性心不全
✓ 正しい。 起坐呼吸はうっ血性心不全に特徴的な呼吸異常である。心不全では仰臥位で静脈還流が増加し肺うっ血が悪化するため、座位や半座位で呼吸する。起坐呼吸の出現は心不全の重症化を示す重要な臨床所見である。
✗ 2. 誤り
下顎呼吸 ― 気管支喘息
下顎呼吸は瀕死期の呼吸であり、気管支喘息とは関連しない。気管支喘息では喘息性呼吸困難(喘鳴・呼気延長)がみられる。
✗ 3. 誤り
クスマウル大呼吸 ― 過換気症候群
クスマウル大呼吸は代謝性アシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスや尿毒症)でみられる。過換気症候群は心理的要因による過呼吸である。
✗ 4. 誤り
チェーン・ストークス呼吸 ― 糖尿病性ケトアシドーシス
チェーン-ストークス呼吸は頭蓋内圧亢進や重症心不全でみられる周期性呼吸であり、糖尿病性ケトアシドーシスではクスマウル大呼吸がみられる。
ポイント
  • 起坐呼吸はうっ血性心不全、クスマウル大呼吸は代謝性アシドーシス
  • 起坐呼吸はうっ血性心不全に特徴的な呼吸異常である。
  • 心不全では仰臥位で静脈還流が増加し肺うっ血が悪化するため、座位や半座位で呼吸する。
  • 重要用語: 起坐呼吸はうっ血性心不全 を正確に理解しておくこと。
比較表
呼吸異常 正しい原因疾患 誤りやすい組合せ
起坐呼吸 うっ血性心不全
チェーン-ストークス呼吸 頭蓋内圧亢進、重症心不全 ×糖尿病性ケトアシドーシス
クスマウル大呼吸 糖尿病性ケトアシドーシス、尿毒症 ×気管支喘息、×過換気症候群
下顎呼吸 瀕死期(死戦期) ×気管支喘息、×過換気症候群
喘息性呼吸困難 気管支喘息、心臓喘息
解説画像
あマ指 第29回(2021) 問題45|呼吸異常と疾患の組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第29回(2021) 問題45|呼吸異常と疾患の組合せで正しいのはどれか。
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