学習トップ理由で解く 臨床医学総論第3章 ▸ D. 呼吸 / Q0067

理由で解く 臨床医学総論

Q0067 生命徴候(バイタルサイン)の診察

出典:あマ指 第13回(2005) 問題73
問題
呼吸異常と疾患との組み合わせで正しいのはどれか。
選択肢
1 チェ-ン・スト-クス呼吸 ― 糖尿病性アシド-シス
2 起座呼吸 ― うっ血性心不全
3 クスマウル大呼吸 ― 気管支喘息
4 下顎呼吸 ― 過換気症候群
解答
正解2(起座呼吸 ― うっ血性心不全)
解説
✗ 1. 誤り
チェ-ン・スト-クス呼吸 ― 糖尿病性アシド-シス
チェーン-ストークス呼吸は頭蓋内圧亢進や重症心不全でみられる。糖尿病性アシドーシスではクスマウル大呼吸がみられる。
✓ 2. 正解
起座呼吸 ― うっ血性心不全
✓ 正しい。 起座呼吸はうっ血性心不全で特徴的にみられる呼吸異常である。心不全患者では仰臥位になると静脈還流が増加し肺うっ血が悪化するため、呼吸困難が増強する。そのため座位や上半身を起こした姿勢で呼吸する。起座呼吸は重症の心不全を示す所見である。
✗ 3. 誤り
クスマウル大呼吸 ― 気管支喘息
クスマウル大呼吸は糖尿病性ケトアシドーシスや尿毒症などの代謝性アシドーシスでみられる深く速い呼吸であり、気管支喘息ではない。
✗ 4. 誤り
下顎呼吸 ― 過換気症候群
下顎呼吸は瀕死期にみられる呼吸で、過換気症候群ではない。過換気症候群は精神的要因による過換気である。
ポイント
  • 起座呼吸は心不全で仰臥位の呼吸困難増強により座位をとる重症所見
  • 起座呼吸はうっ血性心不全で特徴的にみられる呼吸異常である。
  • 心不全患者では仰臥位になると静脈還流が増加し肺うっ血が悪化するため、呼吸困難が増強する。
  • 重要用語: 基本事項 を正確に理解しておくこと。
比較表
呼吸異常 呼吸の特徴 対応する疾患
起座呼吸 仰臥位で呼吸困難増強→座位で軽減 うっ血性心不全(重症)
チェーン-ストークス呼吸 深い呼吸→浅い呼吸→無呼吸の周期的反復 頭蓋内圧亢進、重症心不全、薬物中毒
クスマウル大呼吸 異常に深く大きい規則的呼吸 糖尿病性ケトアシドーシス、尿毒症
喘息性呼吸困難 呼気延長・喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー) 気管支喘息、心臓喘息
下顎呼吸 下顎を上下させるあえぎ呼吸 瀕死期(死戦期呼吸)
過換気 呼吸の数・深さともに異常増加 過換気症候群(精神的要因)、代謝性アシドーシス
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題73|呼吸異常と疾患との組み合わせで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題73|呼吸異常と疾患との組み合わせで正しいのはどれか。
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