学習トップ理由で解く 臨床医学総論第2章 ▸ B. 視診 / Q0013

理由で解く 臨床医学総論

Q0013 診察の方法

出典:鍼灸 第27回(2019) 問題49
問題
疾患と視診所見の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 帯状疱疹 ― 胸背部の発赤・水疱
2 肝硬変 ― 眼球結膜の黄染
3 パーキンソン病 ― 水牛様肩
4 バセドウ病 ― 眼球突出
解答
正解3(パーキンソン病―――――水牛様肩)
解説
✗ 1.
帯状疱疹 ― 胸背部の発赤・水疱
✗ 正しい。帯状疱疹では帯状に分布する発赤・水疱が胸背部などにみられ、正しい組合せである。
✗ 2.
肝硬変 ― 眼球結膜の黄染
✗ 正しい。肝硬変では肝機能障害によりビリルビン代謝異常が生じ、眼球結膜の黄染(黄疸)がみられる。正しい組合せである。
✓ 3. 正解
パーキンソン病 ― 水牛様肩
✓ 誤り。 水牛様肩(バッファローハンプ)はクッシング症候群で認められる所見であり、パーキンソン病ではない。パーキンソン病の特徴的な視診所見は仮面様顔貌、前傾姿勢、小刻み歩行などである。クッシング症候群では副腎皮質ホルモンの過剰により脂肪の再分布が起こり、体幹に脂肪が蓄積する。
✗ 4.
バセドウ病 ― 眼球突出
✗ 正しい。バセドウ病(甲状腺機能亢進症)では自己免疫機序により眼球突出がみられる。正しい組合せである。
ポイント
  • 水牛様肩はクッシング症候群、パーキンソン病は仮面様顔貌と前傾姿勢
  • 水牛様肩(バッファローハンプ)はクッシング症候群で認められる所見であり、パーキンソン病ではない。
  • パーキンソン病の特徴的な視診所見は仮面様顔貌、前傾姿勢、小刻み歩行などである。
  • 重要用語: 基本事項 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 視診所見 教科書の根拠
帯状疱疹 胸背部の帯状の発赤・水疱 胸痛の患者に帯状の発赤・水疱→帯状疱疹を示唆
肝硬変 眼球結膜の黄染(黄疸) 全身倦怠感の患者に皮膚・眼球結膜の黄染→肝疾患
パーキンソン病 仮面様顔貌、前傾姿勢、小刻み歩行 特徴的所見から一見して診断できることがある
バセドウ病 眼球突出、甲状腺腫大 内分泌疾患の特徴的視診所見
クッシング症候群 満月様顔貌、水牛様肩、赤色皮膚線条 コルチゾール過剰による脂肪再分布・皮膚変化
解説画像
鍼灸 第27回(2019) 問題49|疾患と視診所見の組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第27回(2019) 問題49|疾患と視診所見の組合せで誤っているのはどれか。
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