学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ H. 精神科疾患 / Q1482

理由で解く 臨床医学各論

Q1482 その他の領域

出典:あマ指 第17回(2009) 問題71
問題
パニック障害について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 発作に対する不安が常にある。
2 突然呼吸が苦しくなる。
3 まとまりのない思考になる。
4 一人での外出を嫌がる。
解答
正解3(まとまりのない思考になる。)
解説
✗ 1.
発作に対する不安が常にある。
✗ 正しい。「発作に対する不安が常にある」は予期不安と呼ばれ、パニック障害の重要な症状である。パニック発作を繰り返し経験した後に、「また発作が起きるのではないか」という持続的な不安が生じ、日常生活に支障をきたす。パニック発作・広場恐怖とともに三大特徴の一つ。
✗ 2.
突然呼吸が苦しくなる。
✗ 正しい。パニック発作時には突然の呼吸困難(息苦しさ)・窒息感が出現する。動悸、発汗、めまい、胸痛、死の恐怖なども伴う。発作は予期しない状況で突然起こり、通常10〜20分程度でピークに達し、30分〜1時間以内に消退する。
✓ 3. 誤り
まとまりのない思考になる。
「まとまりのない思考」は連合弛緩(思考の解体)や滅裂思考と呼ばれ、統合失調症の解体症状に分類される。パニック障害は不安障害であり、思考の解体やまとまりのなさは生じない。パニック障害では意識は清明で、思考の論理性は保たれている。
✗ 4.
一人での外出を嫌がる。
✗ 正しい。「一人での外出を嫌がる」は広場恐怖の症状であり、パニック障害にしばしば合併する。発作が起きた時に助けを得られない状況や逃げ出せない場所を恐れ、外出や公共交通機関の利用を回避するようになる。
ポイント
  • パニック障害の三大特徴はパニック発作(突然の呼吸困難・動悸・死の恐怖など)、予期不安(発作に対する持続的不安)、広場恐怖(一人での外出回避)である。
  • まとまりのない思考(連合弛緩・滅裂思考)は統合失調症の解体症状であり、パニック障害の症状ではない。パニック障害では意識清明で思考の論理性が保たれる。
  • パニック障害は神経症性障害に分類され、DSM-IVでは不安障害に含まれる。治療にはSSRIによる薬物療法と認知行動療法の併用が有効である。
  • 重要用語: パニック障害、予期不安、広場恐怖、連合弛緩、解体症状 を正確に理解しておくこと。
比較表
パニック障害の三大特徴 内容
パニック発作 突然の動悸・息苦しさ・めまい・死の恐怖(10〜20分でピーク)
予期不安 「また発作が起きるのではないか」という持続的不安
広場恐怖 発作が起きそうな場所・逃げられない場所の回避
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題71|パニック障害について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題71|パニック障害について誤っている記述はどれか。
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