学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ H. 精神科疾患 / Q1479

理由で解く 臨床医学各論

Q1479 その他の領域

出典:鍼灸 第14回(2006) 問題86
問題
うつ病の特徴でないのはどれか。
選択肢
1 喜びの消失
2 焦燥
3 睡眠障害
4 幻覚
解答
正解4(幻覚)
解説
✗ 1.
喜びの消失
✗ 正しい。喜びの消失(アンヘドニア)はうつ病の2大中核症状の一つであり、以前は楽しめていた活動に対する興味や喜びが感じられなくなる。抑うつ気分とともにうつ病を特徴づける最も重要な症状である。
✗ 2.
焦燥
✗ 正しい。焦燥(焦燥感)はうつ病でみられる精神運動性の変化の一つである。落ち着きのなさやイライラ感として現れ、じっとしていられないなどの症状を伴うことがある。うつ病の診断基準にも含まれる症状である。
✗ 3.
睡眠障害
✗ 正しい。睡眠障害はうつ病に高頻度にみられる症状であり、特に早朝覚醒が特徴的である。その他、入眠困難や中途覚醒もみられる。睡眠障害はうつ病の診断基準の9項目の一つに含まれている。
✓ 4. 誤り
幻覚
幻覚はうつ病の典型的症状ではなく、統合失調症の陽性症状として特徴的な症状である。統合失調症では幻聴(自分の悪口が聞こえる、命令する声が聞こえるなど)が代表的な幻覚として出現する。うつ病では意識清明であり、著明な幻覚や妄想を呈することは典型的ではない。
ポイント
  • うつ病の2大中核症状は「抑うつ気分」と「興味・喜びの消失(アンヘドニア)」であり、これらは診断基準の最初の2項目に挙げられる。
  • うつ病の診断基準9項目には、睡眠障害(早朝覚醒が特徴的)、焦燥または制止、易疲労性、無価値観・罪責感、思考力・集中力の減退、自殺念慮・企図、食欲・体重の異常が含まれる。
  • 幻覚は統合失調症の陽性症状であり、うつ病の典型的症状ではない。意識障害、著明な記憶障害や知能障害を呈することはない。
  • 重要用語: うつ病、アンヘドニア、幻覚、統合失調症、早朝覚醒 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 うつ病 統合失調症
気分の障害 抑うつ気分、喜びの消失 感情の平板化
思考の障害 思考制止、罪責感 妄想、連合弛緩
知覚の障害 なし(典型例) 幻覚(幻聴が主)
睡眠の障害 早朝覚醒が特徴的 不眠(非特異的)
意欲の障害 意欲低下、易疲労性 意欲の欠如(陰性症状)
解説画像
鍼灸 第14回(2006) 問題86|うつ病の特徴でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第14回(2006) 問題86|うつ病の特徴でないのはどれか。
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