学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1459

理由で解く 臨床医学各論

Q1459 その他の領域

出典:あマ指 第24回(2016) 問題57
問題
回転性めまいがよくみられるのはどれか。
選択肢
1 髄膜炎
2 突発性難聴
3 小脳脳幹部腫瘍
4 聴神経腫瘍
解答
正解2(突発性難聴)
解説
✗ 1. 誤り
髄膜炎
髄膜炎では頭痛、発熱、項部硬直が主症状であり、めまいを伴うことはあるが浮動性めまいが多く、回転性めまいが主症状となることは少ない。髄膜炎は中枢神経系の感染症であり、末梢前庭系の障害とは機序が異なる。
✓ 2. 正しい
突発性難聴
突発性難聴は内耳の障害による急性感音難聴であり、約半数に回転性めまいを伴う。内耳には蝸牛と前庭・半規管が解剖学的に隣接しているため、内耳障害(末梢性前庭障害)では回転性めまいを伴いやすい。回転性めまいは末梢性(内耳性)前庭障害に特徴的であり、中枢性のめまいでは浮動性が多い点が鑑別のポイントである。
✗ 3. 誤り
小脳脳幹部腫瘍
小脳脳幹部腫瘍は中枢性めまいの原因であり、浮動性めまいが多く急性の回転性めまいは比較的少ない。小脳症状(協調運動障害、歩行失調、眼振など)を伴うことが多く、緩徐に進行する経過が特徴的である。
✗ 4. 誤り
聴神経腫瘍
聴神経腫瘍は第VIII脳神経から発生する緩徐に進行する良性腫瘍であるため、急性の回転性めまいは少なく浮動性めまいが多い。一側性の感音難聴が緩徐に進行するのが特徴であり、突発性難聴のような急性発症とは異なる。
ポイント
  • 回転性めまいは末梢性(内耳性)前庭障害に特徴的であり、突発性難聴で約半数にみられる。
  • 中枢性のめまい(髄膜炎、小脳脳幹部腫瘍)では浮動性めまいが多い。
  • 聴神経腫瘍は緩徐進行のため回転性めまいは少なく、末梢性と中枢性のめまいの性質の違いを理解する。
  • 重要用語: 回転性めまい、末梢性前庭障害、浮動性めまい、中枢性めまい を正確に理解しておくこと。
比較表
めまいの種類 障害部位 性状 代表疾患
末梢性(回転性) 内耳・前庭神経 急性発症、回転性、蝸牛症状あり 突発性難聴、メニエール病
中枢性(浮動性) 脳幹・小脳 緩徐発症、浮動性、中枢神経症状あり 小脳脳幹部腫瘍、聴神経腫瘍
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題57|回転性めまいがよくみられるのはどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題57|回転性めまいがよくみられるのはどれか。
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