学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1456

理由で解く 臨床医学各論

Q1456 その他の領域

出典:あマ指 第21回(2013) 問題90
問題
めまいを最もきたしやすい疾患はどれか。
選択肢
1 突発性難聴
2 外耳道炎
3 副鼻腔炎
4 耳下腺炎
解答
正解1(突発性難聴)
解説
✓ 1. 正しい
突発性難聴
突発性難聴は内耳の障害による急性感音難聴であり、約半数にめまいを伴う。内耳には蝸牛(聴覚)と前庭・半規管(平衡覚)が解剖学的に隣接しているため、内耳障害ではめまいを伴いやすい。突発性難聴の原因として内耳血流障害やウイルス感染が推測されており、これらが前庭機能にも影響を及ぼすことでめまいが生じる。
✗ 2. 誤り
外耳道炎
外耳道炎は外耳道の皮膚・軟骨膜の炎症であり、耳痛や外耳道の腫脹が主症状である。外耳道は音の通り道であるが内耳の前庭機能には影響しないため、めまいは通常生じない。不潔な耳掃除や水泳後の感染が原因となることが多い。
✗ 3. 誤り
副鼻腔炎
副鼻腔炎は副鼻腔(上顎洞、篩骨洞、蝶形骨洞、前頭洞)の炎症であり、鼻漏、鼻閉、嗅覚障害、頭痛、頭重感などが主症状である。前庭機能とは直接関連がなく、めまいは通常生じない。
✗ 4. 誤り
耳下腺炎
耳下腺炎は耳下腺(唾液腺)の炎症であり、耳前部の腫脹・疼痛が主症状である。流行性耳下腺炎(ムンプス)が代表的であるが、内耳には直接影響しないためめまいは通常生じない。
ポイント
  • めまいは内耳(前庭・半規管)の障害で生じるため、内耳疾患である突発性難聴で最もきたしやすい。
  • 外耳道炎・副鼻腔炎・耳下腺炎はいずれも内耳の前庭機能に直接影響せず、めまいは通常生じない。
  • めまいの原因臓器として内耳を想起し、内耳に蝸牛と前庭・半規管が隣接して存在する解剖学的特徴を理解する。
  • 重要用語: 突発性難聴、内耳、前庭機能、蝸牛 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 障害部位 めまいの有無 主症状
突発性難聴 内耳 あり(約半数) 突然の感音難聴、耳鳴り
外耳道炎 外耳道 なし 耳痛、外耳道腫脹
副鼻腔炎 副鼻腔 なし 鼻漏、鼻閉、頭痛
耳下腺炎 耳下腺 なし 耳前部腫脹、疼痛
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題90|めまいを最もきたしやすい疾患はどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題90|めまいを最もきたしやすい疾患はどれか。
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