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理由で解く 臨床医学各論

Q1445 その他の領域

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題88
問題
アレルギー性鼻炎について正しい記述はどれか。
選択肢
1 遅延型アレルギー反応で起こる。
2 診断には鼻汁の好酸球検査が重要である。
3 慢性化することは少ない。
4 副鼻腔炎の原因にはなりにくい。
解答
正解2(診断には鼻汁の好酸球検査が重要である。)
解説
✗ 1. 誤り
遅延型アレルギー反応で起こる。
アレルギー性鼻炎は即時型(I型)アレルギー反応で起こる疾患である。遅延型(IV型)ではない。ダニや花粉などの吸入性抗原が鼻粘膜肥満細胞上のIgE抗体と反応し、ヒスタミンなどのケミカルメディエーターが遊離される。
✓ 2. 正しい
診断には鼻汁の好酸球検査が重要である。
アレルギー性鼻炎の診断には鼻汁好酸球検査が重要であり、好酸球の増加が特徴的所見である。そのほかに抗原検索(皮膚テスト、血清IgE抗体定量、鼻粘膜誘発テストなど)も行って診断する。好酸球は好アルカリ性顆粒を有する白血球であり、アレルギー疾患で増加する。
✗ 3. 誤り
慢性化することは少ない。
アレルギー性鼻炎は完治がむずかしい慢性疾患である。通年性のダニアレルギーでは年間を通じて症状が持続し、季節性の花粉症でも毎年反復する。慢性化することは少ないという記述は誤りである。
✗ 4. 誤り
副鼻腔炎の原因にはなりにくい。
アレルギー性鼻炎による鼻粘膜の腫脹は副鼻腔自然口を閉塞し、アレルギー性鼻・副鼻腔炎の原因となりうる。近年このアレルギー性鼻・副鼻腔炎の存在が増加している。
ポイント
  • アレルギー性鼻炎の診断には鼻汁好酸球検査が重要であり、好酸球の増加が特徴的所見である。皮膚テスト・血清IgE抗体定量・鼻粘膜誘発テストも行う。
  • I型(即時型)アレルギー反応でありIgE抗体を介する。IV型(遅延型)アレルギーとの混同に注意する。
  • 慢性化しやすく完治は困難であり、アレルギー性鼻・副鼻腔炎の原因にもなりうる。QOL改善を目標とした長期管理が必要。
  • 重要用語: 鼻汁好酸球検査, I型アレルギー, IgE, 特異的減感作療法 を正確に理解しておくこと。
比較表
アレルギー型 関与する抗体・細胞 代表疾患
I型(即時型) IgE、肥満細胞 アレルギー性鼻炎、気管支喘息、じんま疹
II型(細胞障害型) IgG、IgM 自己免疫性溶血性貧血
III型(免疫複合体型) IgG 血清病、SLE
IV型(遅延型) T細胞 接触性皮膚炎、ツベルクリン反応
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題88|アレルギー性鼻炎について正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題88|アレルギー性鼻炎について正しい記述はどれか。
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