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理由で解く 臨床医学各論

Q1426 その他の領域

出典:鍼灸 第30回(2022) 問題62
問題
我が国における後天性失明の原因で最も多いのはどれか。
選択肢
1 加齢黄斑変性症
2 白内障
3 網膜剥離
4 緑内障
解答
正解4(緑内障)
解説
✗ 1. 誤り
加齢黄斑変性症
加齢黄斑変性症は黄斑部の変性により中心視力が障害される疾患であり、近年増加傾向にある。後天性失明の原因としては第4位程度であり、最多ではない。滲出型と萎縮型があり、変視症(物がゆがんで見える)や中心暗点が特徴的症状である。
✗ 2. 誤り
白内障
白内障は水晶体の混濁により視力が低下する疾患であるが、水晶体摘出術により視力回復が可能である。手術成績は良好で、適切な治療により失明を回避できるため、現在では失明の主要原因とはなっていない。高齢者に極めて多い疾患である。
✗ 3. 誤り
網膜剥離
網膜剥離は網膜が網膜色素上皮から剥離する疾患であり、放置すれば失明に至るが、早期に適切な外科的治療(光凝固術、硝子体手術など)を行えば視力回復が見込める。後天性失明の最多原因ではない。
✓ 4. 正しい
緑内障
我が国における後天性失明の原因で最も多いのは緑内障である。緑内障は眼圧上昇などにより視神経が徐々に障害され、視野が周辺部から欠損していく疾患である。初期は自覚症状に乏しく発見が遅れやすいため、失明に至るケースが多い。40歳以上の有病率は約3.6%と高く、定期的な眼科検診による早期発見が重要である。
ポイント
  • 我が国の後天性失明原因の順位は、第1位:緑内障、第2位:網膜色素変性症、第3位:糖尿病網膜症、第4位:加齢黄斑変性症である(近年の統計)。
  • 緑内障は初期に自覚症状がほとんどなく、視野狭窄に気づいた時にはかなり進行していることが多いため、40歳以上の定期検診が極めて重要である。
  • 白内障は手術により視力回復が可能であるため、後天性失明原因の上位には入らない。治療可能な疾患と不可逆的な疾患を区別する。
  • 重要用語: 緑内障, 後天性失明, 網膜色素変性症, 糖尿病網膜症, 早期発見 を正確に理解しておくこと。
比較表
順位 疾患 特徴 予防・早期発見
1位 緑内障 視野狭窄、無自覚 40歳以上の定期検診
2位 網膜色素変性症 夜盲、遺伝性 遺伝カウンセリング
3位 糖尿病網膜症 糖尿病合併症 血糖コントロール
4位 加齢黄斑変性症 中心暗点、変視症 生活習慣の改善
解説画像
鍼灸 第30回(2022) 問題62|我が国における後天性失明の原因で最も多いのはどれか。 解説図
鍼灸 第30回(2022) 問題62|我が国における後天性失明の原因で最も多いのはどれか。
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