学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ D. 婦人科疾患 / Q1373

理由で解く 臨床医学各論

Q1373 その他の領域

出典:鍼灸 第6回(1998) 問題84
問題
子宮筋腫について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 50 歳以後に好発する。
2 悪性に変化することは少ない。
3 子宮体部に好発する。
4 粘膜下筋腫では過多月経を伴う。
解答
正解1(50歳以後に好発する)
解説
✓ 1. 誤り
50 歳以後に好発する。
子宮筋腫は50歳以後ではなく30〜40歳代の性成熟期に好発する。子宮筋腫はエストロゲン依存性の良性腫瘍であり、エストロゲン分泌が盛んな性成熟期に増大する。閉経後はエストロゲン低下に伴い筋腫は縮小する傾向がある。したがって50歳以後に好発するという記述は誤りである。
✗ 2.
悪性に変化することは少ない。
✗ 正しい。子宮筋腫は子宮平滑筋由来の良性腫瘍であり、悪性(子宮肉腫)に変化することは非常にまれである。長期間のフォローアップで肉腫が疑われる場合は急速な増大がみられることが多い。
✗ 3.
子宮体部に好発する。
✗ 正しい。子宮筋腫は子宮体部に好発し、約95%が体部に発生する。発生部位により漿膜下筋腫・筋層内(壁内)筋腫・粘膜下筋腫に分類される。
✗ 4.
粘膜下筋腫では過多月経を伴う。
✗ 正しい。粘膜下筋腫は子宮内膜直下に発生し、内膜面積を増大させるため過多月経(月経過多)を伴いやすい。過多月経により鉄欠乏性貧血を引き起こすことが多い。
ポイント
  • 子宮筋腫は30〜40歳代に好発するエストロゲン依存性の良性腫瘍であり、閉経後はエストロゲン低下に伴い縮小する。50歳以後の好発ではない。
  • 好発部位は子宮体部(約95%)であり、病理組織学的には平滑筋腫(良性)である。悪性化(子宮肉腫)は非常にまれ。
  • 粘膜下筋腫は過多月経・鉄欠乏性貧血の原因、漿膜下筋腫は圧迫症状(頻尿・便秘など)が主体。
  • 重要用語: 子宮筋腫, エストロゲン依存性, 30〜40歳代, 粘膜下筋腫, 過多月経 を正確に理解しておくこと。
比較表
筋腫の種類 発育方向 主な症状
粘膜下筋腫 子宮内腔へ突出 過多月経、不妊、貧血
筋層内筋腫 子宮筋層内に発育 過多月経、月経痛
漿膜下筋腫 子宮外側(漿膜面)へ突出 圧迫症状(頻尿、便秘)
解説画像
鍼灸 第6回(1998) 問題84|子宮筋腫について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第6回(1998) 問題84|子宮筋腫について誤っている記述はどれか。
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