学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ B. 膠原病 / Q1272

理由で解く 臨床医学各論

Q1272 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第8回(2000) 問題92
問題
感染症に含まれない疾患はどれか。
選択肢
1 風疹
2 全身性エリテマトーデス
3 帯状疱疹
4 エイズ
解答
正解2(全身性エリテマトーデス)
解説
✗ 1.
風疹
✗ 正しい。風疹は風疹ウイルスによる急性感染症であり、飛沫感染で伝播する。三徴は発熱、発疹(淡い紅色斑丘疹)、耳介後部・後頸部リンパ節腫脹である。妊娠初期の罹患では先天性風疹症候群のリスクがある。
✓ 2. 誤り
全身性エリテマトーデス
SLEは自己免疫疾患であり、病原微生物による感染症ではない。自己の核内抗原に対する抗体(抗核抗体、抗dsDNA抗体など)が産生され、免疫複合体の沈着により全身の臓器障害を引き起こす膠原病の代表的疾患である。
✗ 3.
帯状疱疹
✗ 正しい。帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が初感染後に知覚神経節に潜伏し、免疫力低下時に再活性化して発症する感染症である。片側性のデルマトームに沿った水疱性皮疹と疼痛を特徴とする。
✗ 4.
エイズ
✗ 正しい。エイズ(後天性免疫不全症候群)はヒト免疫不全ウイルス(HIV)によるCD4陽性Tリンパ球の破壊を特徴とする感染症である。免疫不全により日和見感染症や悪性腫瘍を合併する。
ポイント
  • 感染症は病原微生物(ウイルス、細菌、真菌、寄生虫など)によって引き起こされる疾患であり、自己免疫疾患であるSLEは感染症に含まれない。
  • SLEは発熱を伴うことが多く、感染症との鑑別が臨床的に重要である。SLEの活動期では補体価低下、抗dsDNA抗体価上昇がみられる。
  • 風疹・帯状疱疹・エイズはいずれもウイルス感染症であるが、感染経路や免疫応答の機序が異なる。
  • SLEでは免疫抑制療法(ステロイド、免疫抑制薬)を行うため、二次的に感染症を合併しやすくなる点も重要である。
  • 重要用語: 感染症、自己免疫疾患、SLE、ウイルス感染症 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 分類 原因 主な特徴
風疹 感染症 風疹ウイルス 発疹、リンパ節腫脹
帯状疱疹 感染症 VZV再活性化 片側性水疱性皮疹
エイズ 感染症 HIV CD4低下、日和見感染
SLE 自己免疫疾患 自己抗体 蝶形紅斑、腎障害
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題92|感染症に含まれない疾患はどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題92|感染症に含まれない疾患はどれか。
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