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理由で解く 臨床医学各論

Q1270 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第5回(1997) 問題85
問題
疾患と検査所見との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 痛風 ― 血清尿酸値上昇
2 動脈硬化症 ― 総コレステロール値上昇
3 全身性エリテマトーデス ― 抗核抗体陽性
4 慢性関節リウマチ ― LE細胞現象陽性
解答
正解4(慢性関節リウマチ ― LE細胞現象陽性)
解説
✗ 1.
痛風 ― 血清尿酸値上昇
✗ 正しい。痛風はプリン体代謝異常による高尿酸血症が基盤であり、血清尿酸値が7.0mg/dL以上に上昇する。尿酸ナトリウム結晶が関節内に沈着し、急性関節炎(痛風発作)を引き起こす。
✗ 2.
動脈硬化症 ― 総コレステロール値上昇
✗ 正しい。動脈硬化症ではLDLコレステロールの増加を中心とした脂質代謝異常がみられ、総コレステロール値が上昇する。高脂血症は動脈硬化の主要なリスクファクターであり、血管内膜へのコレステロール沈着が粥状硬化を形成する。
✗ 3.
全身性エリテマトーデス ― 抗核抗体陽性
✗ 正しい。SLEでは核内成分に対する自己抗体(抗核抗体:ANA)が高率に陽性となり、スクリーニング検査として重要である。さらに抗dsDNA抗体や抗Sm抗体はSLEに特異性が高い。
✓ 4. 誤り
慢性関節リウマチ ― LE細胞現象陽性
LE細胞現象は抗核抗体が変性した白血球核に結合し、それを好中球が貪食した像であり、SLEに特徴的な所見である。関節リウマチではリウマトイド因子(RF)陽性や抗CCP抗体陽性が特徴的検査所見であり、LE細胞現象は認めない。
ポイント
  • LE細胞現象はSLEに特異的な検査所見であり、関節リウマチでは認められない。疾患と検査所見の正しい対応を把握しておく。
  • 関節リウマチの検査所見はリウマトイド因子(RF)、抗CCP抗体、CRP上昇、赤沈亢進であり、SLEの検査所見(抗核抗体、抗dsDNA抗体、補体価低下、LE細胞現象)と区別する。
  • 痛風では血清尿酸値上昇に加え、関節液中の尿酸ナトリウム結晶(偏光顕微鏡で針状結晶)の確認が確定診断に重要である。
  • 各膠原病には疾患特異的な自己抗体が存在するため、疾患と自己抗体の組合せを整理して覚えることが重要である。
  • 重要用語: LE細胞現象、リウマトイド因子、抗CCP抗体、抗核抗体 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 特徴的検査所見 特異的自己抗体
SLE LE細胞現象、補体価低下 抗dsDNA抗体、抗Sm抗体
関節リウマチ RF陽性、CRP上昇 抗CCP抗体
全身性硬化症 抗核抗体陽性 抗Scl-70抗体、抗セントロメア抗体
皮膚筋炎 CK上昇、筋電図異常 抗Jo-1抗体
痛風 血清尿酸値上昇 なし(自己免疫疾患ではない)
解説画像
鍼灸 第5回(1997) 問題85|疾患と検査所見との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第5回(1997) 問題85|疾患と検査所見との組合せで誤っているのはどれか。
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