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理由で解く 臨床医学各論

Q1229 神経疾患

出典:あマ指 第23回(2015) 問題77
問題
星状神経節ブロックが用いられる頻度が高いのはどれか。
選択肢
1 後頭神経痛
2 顔面神経麻痺
3 肋間神経痛
4 坐骨神経痛
解答
正解2(顔面神経麻痺)
解説
✗ 1. 誤り
後頭神経痛
後頭神経痛には大後頭神経ブロックが第一選択であり、星状神経節ブロックは通常用いられない。 大後頭神経は第2頸神経の後枝であり、直接的なブロックが有効である。 テグレトール(カルバマゼピン)の内服も併用されることがある。
✓ 2. 正しい
顔面神経麻痺
顔面神経麻痺(ベル麻痺)には星状神経節ブロックが頻用される。 星状神経節は頸部の交感神経節であり、ブロック(交感神経遮断)により顔面の血管が拡張し、血流改善と顔面神経管内の浮腫軽減が期待される。 ベル麻痺の治療ではステロイド投与と併せて早期から行われることが多い。
✗ 3. 誤り
肋間神経痛
肋間神経痛には肋間神経ブロックが適応であり、星状神経節ブロックは通常用いられない。 星状神経節ブロックの効果は頭頸部・上肢に限られ、胸部の肋間神経痛には効果がない。 肋間神経痛の原因としては帯状疱疹や腫瘍が挙げられ、半帯状の放散痛が特徴である。
✗ 4. 誤り
坐骨神経痛
坐骨神経痛には硬膜外ブロックや仙骨部ブロックが適応であり、星状神経節ブロックは不適切である。 星状神経節ブロックの効果は頭頸部・上肢に限られ、腰下肢の坐骨神経痛には効果がない。 坐骨神経痛の原因の80%は腰椎椎間板ヘルニア(L4/L5最多)であり、ラセーグ徴候が診断に有用である。
ポイント
  • 星状神経節ブロックは頭頸部・上肢の疾患に有効であり、特に顔面神経麻痺(ベル麻痺)に頻用される。
  • 肋間神経痛には肋間神経ブロック、坐骨神経痛には硬膜外ブロック、後頭神経痛には後頭神経ブロックが適応であり、疾患ごとの適応を整理する。
  • 星状神経節ブロックの適応は「顔面神経麻痺・帯状疱疹後神経痛・CRPS・突発性難聴・レイノー病」をセットで覚える。
  • 重要用語: 星状神経節ブロック, 顔面神経麻痺, 交感神経遮断, 血流改善 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 星状神経節ブロック 適切な神経ブロック
顔面神経麻痺 頻用される 星状神経節ブロック
帯状疱疹後神経痛 適応あり 星状神経節ブロック(頭頸部)・硬膜外ブロック
レイノー病 適応あり 星状神経節ブロック
後頭神経痛 通常用いない 大後頭神経ブロック
肋間神経痛 適応なし 肋間神経ブロック
坐骨神経痛 適応なし 硬膜外ブロック・坐骨神経ブロック
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題77|星状神経節ブロックが用いられる頻度が高いのはどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題77|星状神経節ブロックが用いられる頻度が高いのはどれか。
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