学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ F. 認知症性疾患 / Q1149

理由で解く 臨床医学各論

Q1149 神経疾患

出典:あマ指 第30回(2022) 問題51
問題
まだら認知症がよくみられるのはどれか。
選択肢
1 前頭側頭型認知症
2 脳血管性認知症
3 アルツハイマー型認知症
4 レビー小体型認知症
解答
正解2(脳血管性認知症)
解説
✗ 1. 誤り
前頭側頭型認知症
前頭側頭型認知症は前頭葉・側頭葉の限局的萎縮による認知症であり、人格変化・脱抑制が初期から目立つ。 まだら認知症ではなく、前頭葉機能の障害が主体で、記憶は初期には比較的保たれることが多い。
✓ 2. 正しい
脳血管性認知症
脳血管性認知症では多発性小梗塞や脳室周囲の深部白質虚血性病変により、障害部位に応じて認知機能の低下にムラが生じる。 知的機能が全般的でなく、きちんとしたところもあり、礼儀をわきまえる「まだら認知症」が特徴的である。 階段状悪化、感情失禁、錐体路徴候なども脳血管性認知症の重要な臨床的特徴である。
✗ 3. 誤り
アルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症はびまん性の大脳萎縮により、緩徐に進行する均一な認知機能低下を示す。 記憶・言語・遂行機能などが全般的に低下するため、まだら認知症とは表現されない。
✗ 4. 誤り
レビー小体型認知症
レビー小体型認知症は認知機能の変動(日内変動)が特徴だが、まだら認知症とは異なる概念である。 変動は時間経過の中での波であり、認知領域間のムラを意味するまだら認知症とは区別される。
ポイント
  • まだら認知症は脳血管性認知症でよくみられる特徴であり、障害部位に応じて認知機能低下にムラがある。
  • 脳血管障害により、ある領域は保たれているのに別の領域は障害されるため「まだら」になる。
  • 階段状悪化・感情失禁・局所神経症状も脳血管性認知症の重要な特徴である。
  • 重要用語: 脳血管性認知症, まだら認知症, 多発性小梗塞 を正確に理解しておくこと。
比較表
認知症の型 認知機能低下のパターン その他の特徴
脳血管性認知症 まだら認知症(領域間にムラ) 階段状悪化、感情失禁
アルツハイマー型 全般性(均等に低下) 緩徐進行、物盗られ妄想
レビー小体型 変動性(日内変動) 幻視、パーキンソニズム
前頭側頭型 前頭葉機能が主に障害 人格変化、脱抑制
解説画像
あマ指 第30回(2022) 問題51|まだら認知症がよくみられるのはどれか。 解説図
あマ指 第30回(2022) 問題51|まだら認知症がよくみられるのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手