学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ D. 基底核変性疾患 / Q1110

理由で解く 臨床医学各論

Q1110 神経疾患

出典:あマ指 第5回(1997) 問題92
問題
パーキンソン病の症状で誤っているのはどれか。
選択肢
1 振戦
2 感覚障害
3 無動
4 仮面様顔貌
解答
正解2(感覚障害)
解説
✗ 1.
振戦
✗ 正しい。安静時振戦はパーキンソン病の四大症状の一つである。「丸薬を丸めるような」(pill-rolling tremor)規則的な手指の振戦が特徴的で、安静時に出現し随意運動により減弱・消失する。4〜6Hzの比較的遅い振戦で、初発症状として一側の手指から始まることが多い。
✓ 2. 誤り
感覚障害
パーキンソン病は中脳黒質緻密層のドパミン神経細胞の変性による錐体外路疾患であり、運動系の障害が本態である。感覚障害は含まれない。感覚障害は末梢神経障害、脊髄疾患、脳卒中などでみられる症状であり、パーキンソン病の病態とは異なる。パーキンソン病では触覚・痛覚・温度覚・深部感覚はいずれも保たれる。
✗ 3.
無動
✗ 正しい。無動(寡動、akinesia/bradykinesia)はパーキンソン病の四大症状の一つで、動作の開始に時間がかかり、開始した動作もゆっくりとしかできない現象をいう。日常生活では着替え・食事・歩行開始などに時間を要するようになる。
✗ 4.
仮面様顔貌
✗ 正しい。仮面様顔貌はパーキンソン病の特徴的症状で、表情筋の運動が減少して無表情となる。まばたきも減少し、脂顔(皮脂分泌の亢進)を伴うことがある。自律神経症状として流涎、多汗、便秘なども認める。
ポイント
  • パーキンソン病の四大症状:安静時振戦、筋固縮、無動(寡動)、姿勢反射障害
  • パーキンソン病では感覚障害・視力障害・筋萎縮はみられない
  • 仮面様顔貌、脂顔、流涎、多汗、便秘などの自律神経症状も伴う
  • 重要用語: パーキンソン病, 四大症状, 安静時振戦, 仮面様顔貌, 感覚障害なし を正確に理解しておくこと。
比較表
パーキンソン病の症状 有無 説明
安静時振戦 あり 4〜6Hz、pill-rolling tremor
筋固縮 あり 歯車様・鉛管様の抵抗
無動(寡動) あり 動作開始の遅延、動作緩慢
姿勢反射障害 あり 突進現象、転倒傾向
感覚障害 なし 触覚・痛覚・温度覚は保たれる
筋萎縮 なし 筋力自体は保たれる
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題92|パーキンソン病の症状で誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題92|パーキンソン病の症状で誤っているのはどれか。
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