学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ D. 出血性素因 / Q1037

理由で解く 臨床医学各論

Q1037 血液・造血器疾患

出典:あマ指 第4回(1996) 問題87
問題
出血性素因について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 血小板増加により起こる。
2 いったん出血すると止血しにくい。
3 皮下に紫斑をつくりやすい。
4 わずかな外力で出血する。
解答
正解1(血小板増加により起こる)
解説
✓ 1. 誤り
血小板増加により起こる。
出血性素因は血小板増加ではなく、血小板減少、凝固因子欠乏、血管壁の脆弱性などにより起こる。止血機構(血管壁→血小板→凝固因子)のいずれかに異常があると出血傾向を呈する。血小板増加(血小板増多症)は通常、出血傾向ではなく血栓傾向を生じやすい。
✗ 2.
いったん出血すると止血しにくい。
✗ 正しい。出血性素因では止血機構(血小板機能、凝固因子、血管壁)のいずれかが障害されているため、いったん出血すると正常な止血が行われず、出血が持続しやすい。出血時間の延長や凝固時間の延長がみられる。
✗ 3.
皮下に紫斑をつくりやすい。
✗ 正しい。出血性素因では軽微な外力や自然に皮下出血(紫斑)が生じやすい。血小板減少では点状出血(petechiae)が、凝固因子欠乏では斑状出血や深部出血がみられるなど、原因によって出血の特徴が異なる。
✗ 4.
わずかな外力で出血する。
✗ 正しい。出血性素因では止血能力が低下しているため、わずかな外力(軽度の打撲など)でも容易に出血が起こる。正常では止血できるような軽微な傷でも出血が持続する状態である。
ポイント
  • 出血性素因の原因は3つに大別される:血小板の異常(ITP)、凝固因子の欠乏(血友病)、血管壁の脆弱性(壊血病、血管性紫斑病)である。
  • 血小板増加は出血傾向ではなく、むしろ血栓傾向をきたす点に注意する。
  • 止血機構は一次止血(血管収縮+血小板血栓)と二次止血(フィブリン血栓)の二段階で進行する。
  • 重要用語: 出血性素因、血小板減少、凝固因子欠乏、一次止血、二次止血 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題87|出血性素因について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題87|出血性素因について誤っている記述はどれか。
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