学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ C. リンパ網内系疾患 / Q1034

理由で解く 臨床医学各論

Q1034 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第27回(2019) 問題61
問題
悪性リンパ腫について誤っているのはどれか。
選択肢
1 有痛性のリンパ節腫脹がみられる。
2 化学療法が有効である。
3 発熱がみられる。
4 CRP が陽性となる。
解答
正解1(有痛性のリンパ節腫脹がみられる)
解説
✓ 1. 誤り
有痛性のリンパ節腫脹がみられる。
悪性リンパ腫のリンパ節腫脹は通常無痛性であり、有痛性ではない。無痛性のリンパ節腫大は悪性リンパ腫を疑う重要な所見であり、頸部リンパ節に初発することが多い。一方、有痛性のリンパ節腫脹は細菌感染などの炎症性リンパ節炎でみられる所見である。
✗ 2.
化学療法が有効である。
✗ 正しい。悪性リンパ腫には抗癌薬による化学療法が有効であり、放射線療法も併用される。悪性リンパ腫の治療は化学療法と放射線療法が中心であり、外科的切除は一般的に行われない。
✗ 3.
発熱がみられる。
✗ 正しい。発熱は悪性リンパ腫のB症状の一つである。B症状とは38度以上の原因不明の発熱、盗汗、6ヶ月で10%以上の体重減少を指し、B症状の存在は予後不良因子であり病期分類にも影響する。
✗ 4.
CRP が陽性となる。
✗ 正しい。悪性リンパ腫では腫瘍の増殖や組織破壊による炎症反応として、CRPが陽性(上昇)となる。また、赤沈亢進、血清LDH上昇もみられ、腫瘍の活動性を反映する検査所見である。
ポイント
  • 悪性リンパ腫の特徴的所見は無痛性リンパ節腫脹であり、有痛性のリンパ節腫脹は感染性リンパ節炎を示唆する。
  • B症状(発熱、盗汗、体重減少)は予後不良因子であり、病期分類(Ann Arbor分類)に用いられる。
  • 悪性リンパ腫はホジキン病と非ホジキンリンパ腫に分類され、日本では非ホジキンリンパ腫が約90%を占める。
  • 重要用語: 無痛性リンパ節腫脹、B症状、化学療法、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第27回(2019) 問題61|悪性リンパ腫について誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第27回(2019) 問題61|悪性リンパ腫について誤っているのはどれか。
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