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理由で解く 臨床医学各論

Q0943 循環器疾患

出典:あマ指 第11回(2003) 問題84
問題
狭心症で誤っているのはどれか。
選択肢
1 胸部絞扼感
2 30 分以上の胸痛
3 ニトログリセリンで症状の軽快
4 冷や汗
解答
正解2(30 分以上の胸痛)
解説
✗ 1.
胸部絞扼感
✗ 正しい。この記述は正しい。胸部絞扼感(前胸部中心の締めつけられるような圧迫感・重圧感)は狭心症の最も典型的な症状である。万力で押されたような強い圧迫感として訴えられ、背部や左肩への放散を伴うことがある。
✓ 2. 誤り
30 分以上の胸痛
狭心症の胸痛は通常数分から15分程度で消失し、30分以上持続することはない。30分以上持続する胸痛は心筋梗塞を強く示唆する所見であり、狭心症の特徴ではない。この持続時間の違いは両者の鑑別で最も重要なポイントである。
✗ 3.
ニトログリセリンで症状の軽快
✗ 正しい。この記述は正しい。ニトログリセリンは血管平滑筋を弛緩させ冠動脈を拡張するとともに、静脈系を拡張させて心臓への前負荷を軽減する。狭心症発作時の舌下投与で速やかに症状を軽快させる有効な薬剤である。一方、心筋梗塞ではニトログリセリンは無効である。
✗ 4.
冷や汗
✗ 正しい。この記述は正しい。狭心症発作時には心筋虚血に伴う交感神経緊張により冷や汗がみられることがある。心筋梗塞ではさらに著明な冷汗を伴い、嘔気・嘔吐も合併することが多い。冷や汗の存在は虚血の重症度を反映する。
ポイント
  • 狭心症の胸痛持続時間は「数分〜15分」であり、「30分以上」は心筋梗塞を疑うべき所見。この鑑別は国試で最も頻出するポイント。
  • 狭心症の4つの特徴:胸部絞扼感、数分〜15分の持続、ニトログリセリンで軽快、安静で軽快。
  • 冷や汗は狭心症でも心筋梗塞でもみられるが、心筋梗塞ではさらに嘔気・嘔吐を伴い、より重症である。
  • 重要用語: 狭心症, 胸部絞扼感, 持続時間, ニトログリセリン, 心筋梗塞との鑑別 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題84|狭心症で誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題84|狭心症で誤っているのはどれか。
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