学習トップ理由で解く 臨床医学各論第9章 ▸ B. 冠動脈疾患 / Q0940

理由で解く 臨床医学各論

Q0940 循環器疾患

出典:鍼灸 第6回(1998) 問題78
問題
労作性狭心症発作の特徴でない記述はどれか。
選択肢
1 食事によっても誘発される。
2 安静によって軽快する。
3 持続時間は30 分以上である。
4 ニトログリセリンが有効である。
解答
正解3(持続時間は30 分以上である。)
解説
✗ 1.
食事によっても誘発される。
✗ 正しい。この記述は正しい。食事は消化管への血流増加と心臓の仕事量増大を招くため、労作性狭心症発作の誘発因子となりうる。食後は特に心筋酸素需要が増大し、冠動脈狭窄がある場合に狭心痛が出現することがある。運動や精神的ストレスと同様に心臓への負荷となる。
✗ 2.
安静によって軽快する。
✗ 正しい。この記述は正しい。安静にすることで心筋の酸素需要が低下し、冠動脈の狭窄があっても心筋への酸素供給が相対的に十分となるため、労作性狭心症発作は安静で軽快する。これは労作性狭心症の最も基本的な特徴の一つである。
✓ 3. 誤り
持続時間は30 分以上である。
労作性狭心症の発作持続時間は通常数分から15分程度であり、30分以上持続することはない。30分以上持続する胸痛は心筋梗塞を強く疑うべき所見であり、労作性狭心症の特徴ではない。この持続時間の違いは狭心症と心筋梗塞を鑑別する最も重要なポイントの一つである。
✗ 4.
ニトログリセリンが有効である。
✗ 正しい。この記述は正しい。ニトログリセリンは血管平滑筋を弛緩させて冠動脈を拡張するとともに、静脈系を拡張させて心臓への前負荷を軽減することで、狭心症発作を速やかに改善する。舌下投与またはスプレー噴射で使用され、労作性狭心症の発作時治療として最も重要な薬剤である。
ポイント
  • 労作性狭心症の発作の特徴:労作で誘発、安静で軽快、持続時間数分〜15分、ニトログリセリン有効。30分以上持続する胸痛は心筋梗塞を疑う。
  • 狭心症を誘発する因子は運動だけでなく、食事、寒冷刺激、精神的ストレスなど心筋酸素需要を増大させるあらゆる負荷が含まれる。
  • 冠動脈の断面積が75%以上狭窄すると労作時に狭心痛が出現し、95%以上になると安静時にも狭心痛が出現する。
  • 重要用語: 労作性狭心症, 持続時間, ニトログリセリン, 心筋梗塞との鑑別, 酸素需要 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第6回(1998) 問題78|労作性狭心症発作の特徴でない記述はどれか。 解説図
鍼灸 第6回(1998) 問題78|労作性狭心症発作の特徴でない記述はどれか。
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