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理由で解く 臨床医学各論

Q0832 整形外科疾患

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題71
問題
高齢者におこりやすい骨折で誤っているのはどれか。
選択肢
1 上腕骨顆上骨折
2 橈骨遠位端骨折
3 腰椎圧迫骨折
4 大腿骨頚部骨折
解答
正解1(上腕骨顆上骨折)
解説
✓ 1. 誤り
上腕骨顆上骨折
上腕骨顆上骨折は小児(特に5〜10歳)に好発する骨折であり、高齢者に多い骨折ではない。肘関節の過伸展により生じ、合併症としてフォルクマン拘縮(前骨間神経・正中神経障害による前腕の阻血性拘縮)に注意が必要である。
✗ 2.
橈骨遠位端骨折
✗ 正しい。橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)は高齢者が転倒して手をついた際に好発する代表的な骨折である。骨粗鬆症を基盤として生じやすく、高齢者の四大骨折の一つに数えられる。
✗ 3.
腰椎圧迫骨折
✗ 正しい。腰椎圧迫骨折は骨粗鬆症を基盤として高齢者に好発する。尻もちをついた際や日常動作でも生じ、疼痛と脊柱後弯変形を呈する。いわゆる「いつのまにか骨折」として知られる。
✗ 4.
大腿骨頚部骨折
✗ 正しい。大腿骨頸部骨折は高齢者の転倒で好発し、寝たきりや要介護状態の原因となる重要な骨折である。内側骨折では骨頭壊死のリスクが高く骨癒合が困難であるため、人工骨頭置換術が選択される。
ポイント
  • 高齢者の四大骨折は大腿骨頸部・椎体圧迫・橈骨遠位端・上腕骨近位部であり、いずれも骨粗鬆症が基盤となる
  • 上腕骨顆上骨折は小児に好発し、フォルクマン拘縮(前骨間神経・正中神経障害)が重要な合併症である
  • 大腿骨頸部内側骨折は骨頭壊死リスクが高く骨癒合困難であるため、人工骨頭置換術が選択される
  • 重要用語: 高齢者四大骨折, 上腕骨顆上骨折(小児), フォルクマン拘縮 を正確に理解しておくこと。
比較表
骨折名 好発年齢 受傷機転 備考
大腿骨頸部骨折 高齢者 転倒・殿部打撲 内側骨折→骨頭壊死リスク
椎体圧迫骨折 高齢者 軽微な外力 脊柱後弯変形
橈骨遠位端骨折 高齢者 転倒・手をつく コーレス骨折
上腕骨近位部骨折 高齢者 転倒・肩打撲 外科頸部骨折が多い
上腕骨顆上骨折 小児 転倒・肘をつく フォルクマン拘縮
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題71|高齢者におこりやすい骨折で誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題71|高齢者におこりやすい骨折で誤っているのはどれか。
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