学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ G. 脊髄損傷 / Q0796

理由で解く 臨床医学各論

Q0796 整形外科疾患

出典:鍼灸 第5回(1997) 問題77
問題
脊髄損傷の合併症とその処置との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 呼吸麻痺 ― 酸素マスク
2 過高熱 ― 副腎皮質ステロイド薬
3 褥瘡 ― 体位変換
4 尿閉 ― 導尿
解答
正解1(呼吸麻痺 ― 酸素マスク)
解説
✓ 1. 誤り
呼吸麻痺 ― 酸素マスク
頸髄損傷による呼吸麻痺では横隔膜(C3-5支配)や肋間筋の麻痺により自発呼吸が困難となる。酸素マスクは自発呼吸がある患者への酸素補充に過ぎず、呼吸麻痺には人工呼吸器が必要である。
✗ 2.
過高熱 ― 副腎皮質ステロイド薬
✗ 正しい。脊髄損傷では体温調節機能が障害されるため過高熱(うつ熱)を生じやすい。副腎皮質ステロイド薬が投与されることがある。
✗ 3.
褥瘡 ― 体位変換
✗ 正しい。感覚・運動障害により長時間同一体位をとるため褥瘡リスクが高く、2時間ごとの体位変換が基本処置である。
✗ 4.
尿閉 ― 導尿
✗ 正しい。神経因性膀胱による尿閉に対しては、間欠的自己導尿またはカテーテル留置による導尿が行われる。
ポイント
  • 呼吸麻痺には人工呼吸器が必要であり、酸素マスクのみでは対応不十分
  • 脊髄損傷の四大合併症は呼吸麻痺・過高熱・褥瘡・尿閉と覚える
  • 横隔膜はC3-5支配であり、C4以上の頸髄損傷では横隔膜麻痺による呼吸不全が致命的
  • 重要用語: 脊髄損傷, 呼吸麻痺, 人工呼吸器, 褥瘡, 体位変換 を正確に理解しておくこと。
比較表
合併症 適切な処置 備考
呼吸麻痺 人工呼吸器 酸素マスクのみでは不十分
過高熱 ステロイド薬・クーリング 体温調節機能障害
褥瘡 体位変換(2時間ごと) 感覚障害による圧迫壊死
尿閉 導尿 神経因性膀胱
解説画像
鍼灸 第5回(1997) 問題77|脊髄損傷の合併症とその処置との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第5回(1997) 問題77|脊髄損傷の合併症とその処置との組合せで誤っているのはどれか。
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