学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ D. 尿酸代謝異常 / Q0582

理由で解く 臨床医学各論

Q0582 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第11回(2003) 問題82
問題
痛風でみられないのはどれか。
選択肢
1 尿路結石
2 腎不全
3 関節炎
4 肝不全
解答
正解4(肝不全)
解説
✗ 1.
尿路結石
✗ 正しい。高尿酸血症では尿中に過剰な尿酸が排泄され、酸性尿の環境下で尿酸が析出して尿路結石(尿酸結石)を形成する。痛風患者の約10〜20%に尿路結石を合併する。尿酸結石はX線透過性であるため、単純X線では描出困難である。
✗ 2.
腎不全
✗ 正しい。尿酸塩が腎臓の間質に沈着し、痛風腎(慢性間質性腎炎)を生じる。また尿酸結石による尿路閉塞も腎機能障害の原因となる。長期間の高尿酸血症が持続すると慢性腎不全に進行し、透析が必要となることもある。
✗ 3.
関節炎
✗ 正しい。尿酸ナトリウム結晶が関節内に沈着し、好中球を中心とした炎症反応が惹起されることで激烈な急性関節炎(痛風発作)が起こる。第1中足趾節関節(母趾MTP関節)に好発し、深夜から早朝にかけて突然発症することが多い。
✓ 4. 誤り
肝不全
痛風で肝不全はみられない。痛風は高尿酸血症に基づく疾患であり、尿酸ナトリウム結晶は主に関節・腎臓・皮下組織に沈着するが、肝臓への直接的な障害は通常生じない。肝不全はウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、薬物性肝障害などが原因であり、尿酸代謝異常とは病態が異なる。
ポイント
  • 痛風の臓器障害は関節(急性関節炎)、腎臓(痛風腎・尿路結石)、皮下組織(痛風結節)に生じ、肝臓は障害されない。
  • 問596と同様の出題パターンであり、痛風の合併症として「みられないもの」を問う設問では、胆管結石・胆石・肝不全などが誤答選択肢として頻出。
  • 重要用語: 痛風、尿路結石、腎不全(痛風腎)、関節炎、肝不全(無関係) を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題82|痛風でみられないのはどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題82|痛風でみられないのはどれか。
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