学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ D. 尿酸代謝異常 / Q0581

理由で解く 臨床医学各論

Q0581 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第7回(1999) 問題81
問題
痛風でみられないのはどれか。
選択肢
1 胆管結石
2 尿路結石
3 腎障害
4 急性関節炎
解答
正解1(胆管結石)
解説
✓ 1. 誤り
胆管結石
胆管結石はビリルビン石やコレステロール石が胆管内に存在する病態であり、痛風(尿酸代謝異常)とは全く関係がない。胆管結石は胆汁うっ滞や溶血性貧血などが原因であり、尿酸の沈着によるものではない。痛風で合併するのは尿酸結石(尿路結石)であって胆管結石ではない。
✗ 2.
尿路結石
✗ 正しい。高尿酸血症では尿中に過剰な尿酸が排泄され、特に酸性尿(pH<5.5)の環境下で尿酸が析出して尿路結石を形成する。尿酸結石はX線透過性であるため、単純X線では描出困難でCTやエコーで検出する。痛風患者の約10〜20%に尿路結石を合併する。
✗ 3.
腎障害
✗ 正しい。尿酸塩が腎臓の間質や尿細管に沈着し、痛風腎(慢性間質性腎炎)として腎障害を合併する。また、尿酸結石による尿路閉塞も腎機能障害の原因となる。進行すると慢性腎不全に至り、透析が必要になることもある。
✗ 4.
急性関節炎
✗ 正しい。関節内に沈着した尿酸ナトリウム結晶を好中球が貪食することで激烈な急性関節炎(痛風発作)が起こる。第1中足趾節関節に好発し、突然の激痛・発赤・腫脹・熱感が出現する。発作時にはコルヒチンやNSAIDsで対処する。
ポイント
  • 痛風の三大合併症は急性関節炎、尿路結石(尿酸結石)、腎障害(痛風腎)であり、この3つを確実に覚えておく。
  • 胆管結石・胆石は尿酸代謝異常とは無関係であり、「結石」という共通キーワードによる混同を狙った出題パターンに注意する。
  • 重要用語: 痛風、急性関節炎、尿路結石(尿酸結石)、痛風腎、胆管結石(無関係) を正確に理解しておくこと。
比較表
痛風の合併症 機序 臨床的特徴
急性関節炎 尿酸Na結晶の関節内沈着→好中球の炎症反応 母趾MTP関節、激痛・発赤・腫脹
尿路結石 尿中尿酸の析出(酸性尿で促進) X線透過性、側腹部痛・血尿
痛風腎 尿酸塩の腎間質沈着→間質性腎炎 慢性腎不全への進行
痛風結節 尿酸塩の皮下組織沈着 耳介・肘頭・指関節に好発
解説画像
あマ指 第7回(1999) 問題81|痛風でみられないのはどれか。 解説図
あマ指 第7回(1999) 問題81|痛風でみられないのはどれか。
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