学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ B. 甲状腺疾患 / Q0478

理由で解く 臨床医学各論

Q0478 内分泌疾患

出典:あマ指 第20回(2012) 問題73
問題
「50歳の女性。無気力、易疲労感を主訴として来院。皮膚は乾燥し、顔面・下腿に明らかな圧痕を残さない浮腫がある。舌肥大と嗄声を認め、腱反射は遅延していた。」この病変臓器を直接刺激する物質を放出するのはどれか。
選択肢
1 大脳皮質
2 視床下部
3 下垂体
4 松果体
解答
正解3(下垂体)
解説
✗ 1. 誤り
大脳皮質
大脳皮質は高次脳機能(思考・記憶・言語など)を担う部位である。 甲状腺を直接刺激するホルモンは大脳皮質からは分泌されない。
✗ 2. 誤り
視床下部
視床下部はTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)を分泌するが、TRHは下垂体を刺激する。 視床下部は甲状腺を間接的に調節するが、直接刺激するのは下垂体のTSHである。
✓ 3. 正しい
下垂体
本症例は甲状腺機能低下症であり、病変臓器は甲状腺である。 甲状腺を直接刺激するのは下垂体前葉から分泌されるTSH(甲状腺刺激ホルモン)である。 内分泌のフィードバック機構では、視床下部TRH→下垂体TSH→甲状腺ホルモンの順に分泌が調節されている。 TSHが甲状腺に直接作用して甲状腺ホルモンの合成・分泌を促進する。
✗ 4. 誤り
松果体
松果体はメラトニンを分泌し、概日リズム(体内時計)の調節に関与する。 甲状腺の刺激には関与しない。
ポイント
  • 甲状腺を直接刺激するのは下垂体前葉から分泌されるTSHである。視床下部のTRHは下垂体を刺激するものであり、甲状腺を直接刺激するのではない。「直接刺激」と「間接的調節」の違いを正確に理解すること。
  • 重要用語: TSH, TRH, 視床下部-下垂体-甲状腺軸 を正確に理解しておくこと。
比較表
階層 分泌部位 分泌ホルモン 作用標的
上位 視床下部 TRH 下垂体前葉
中位 下垂体前葉 TSH 甲状腺(直接刺激)
下位 甲状腺 T3・T4 全身の標的臓器
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題73|「50歳の女性。無気力、易疲労感を主訴として来院。皮膚は乾燥し、顔面・下腿に明らかな圧痕を残さない浮腫がある。舌肥大と嗄声を認め、腱反射は遅延していた。」この病変臓器を直接刺激する物質を放出するのはどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題73|「50歳の女性。無気力、易疲労感を主訴として来院。皮膚は乾燥し、顔面・下腿に明らかな圧痕を残さない浮腫がある。舌肥大と嗄声を認め、腱反射は遅延していた。」この病変臓器を直接刺激する物質を放出するのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手