学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ C. 感染症 / Q0420

理由で解く 臨床医学各論

Q0420 腎・泌尿器疾患

出典:あマ指 第25回(2017) 問題78
問題
急性膀胱炎について正しいのはどれか。
選択肢
1 原因菌は大腸菌が多い。
2 男性に多い。
3 高熱をきたすことが多い。
4 水分はあまり摂らない方が良い。
解答
正解1(原因菌は大腸菌が多い。)
解説
✓ 1. 正しい
原因菌は大腸菌が多い。
急性膀胱炎の原因菌は大腸菌をはじめとするグラム陰性桿菌が多い。大腸菌が原因菌の約80%を占める。外陰部から尿道を経由して上行性に感染するのが典型的な発症機序である。大腸菌をはじめとするグラム陰性桿菌が急性単純性膀胱炎の原因に分類されている。
✗ 2. 誤り
男性に多い。
急性膀胱炎は女性に圧倒的に多い。女性の半数が生涯に1〜2回罹患するとされる。女性は尿道が短く、外陰部の細菌が膀胱に到達しやすいためである。男性では基礎疾患がなければまれである。
✗ 3. 誤り
高熱をきたすことが多い。
急性膀胱炎は膀胱に限局した下部尿路の感染であるため、高熱を伴うことは少ない。高熱(38度以上)を伴う場合は上部尿路感染症である腎盂腎炎を疑うべきである。
✗ 4. 誤り
水分はあまり摂らない方が良い。
急性膀胱炎では水分を十分に摂取して排尿を促し、細菌を洗い流すことが推奨される。水分制限はかえって細菌の増殖を助長するため不適切である。水分の十分な摂取が治療に分類されている。
ポイント
  • 急性膀胱炎は「大腸菌が原因菌で最多」「女性に多い」「高熱は出ない」が重要ポイント。高熱があれば腎盂腎炎を疑う。
  • 膀胱炎と腎盂腎炎の鑑別を確実にする。膀胱炎は発熱なし・排尿痛あり、腎盂腎炎は高熱・腰痛・叩打痛あり。
  • 重要用語: 大腸菌、女性に多発、上行性感染、排尿痛、腎盂腎炎との鑑別 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 急性膀胱炎 急性腎盂腎炎
好発 女性 小児男児、若年女性、高齢男性
原因菌 大腸菌 大腸菌
発熱 なし〜微熱 38度以上の高熱
主症状 頻尿、排尿痛、尿混濁 発熱、腰痛、叩打痛
感染経路 上行性 上行性(逆行性)
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題78|急性膀胱炎について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題78|急性膀胱炎について正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手