学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ B. 腎不全 / Q0411

理由で解く 臨床医学各論

Q0411 腎・泌尿器疾患

出典:あマ指 第22回(2014) 問題83
問題
慢性腎不全保存期で最も制限すべきものはどれか。
選択肢
1 水分
2 糖質
3 蛋白質
4 脂質
解答
正解3(蛋白質)
解説
✗ 1. 誤り
水分
水分制限も慢性腎不全の管理において重要であるが、保存期では蛋白質の制限が最も優先される。末期になり尿量が著しく減少した段階では水分制限も厳しくなる。
✗ 2. 誤り
糖質
糖質はエネルギー源として十分に摂取する必要がある。慢性腎不全の食事療法では低蛋白・高エネルギー食が原則であり、蛋白質を制限する分のエネルギーを糖質や脂質で補う必要がある。糖質の制限は不適切である。
✓ 3. 正しい
蛋白質
慢性腎不全保存期では蛋白質の制限が最も重要である。蛋白質の代謝産物である尿素窒素やクレアチニンなどの老廃物は腎臓で排泄されるが、腎機能低下により排泄が障害されるため、蛋白質摂取を制限して腎臓への負担を軽減する。食事療法の基準はたんぱく質0.6〜1.0g/kg/日(GFRに応じて調整)であり、エネルギーは35kcal/kg/日以上の高エネルギー食とする。
✗ 4. 誤り
脂質
脂質もエネルギー源として適切に摂取する必要があり、蛋白質ほど厳密な制限は不要である。ただし脂質異常症は腎不全の増悪因子であるため、質的な管理は必要である。
ポイント
  • 慢性腎不全保存期の食事療法は「低蛋白・高エネルギー」が基本。蛋白質制限が最も重要であり、エネルギー不足にならないよう糖質・脂質で補う。
  • 蛋白質制限の理由は、代謝産物(尿素窒素など)の産生を抑え腎臓への負担を軽減することである。
  • 重要用語: 蛋白質制限、低蛋白食、高エネルギー食、慢性腎不全保存期、尿素窒素 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題83|慢性腎不全保存期で最も制限すべきものはどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題83|慢性腎不全保存期で最も制限すべきものはどれか。
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