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理由で解く 臨床医学各論

Q0367 呼吸器疾患

出典:あマ指 第33回(2025) 問題53
問題
喫煙肺癌患者に最も多い組織型はどれか。
選択肢
1 腺癌
2 大細胞癌
3 小細胞癌
4 扁平上皮癌
解答
正解4(扁平上皮癌)
解説
✗ 1. 誤り
腺癌
腺癌は肺癌全体では最も頻度が高い組織型(約43.8%)であるが、喫煙との関連は扁平上皮癌ほど強くない。 腺癌は非喫煙者にも発生し、肺野部(末梢型)に好発する。 喫煙肺癌患者に限って「最も多い組織型」という観点では該当しない。
✗ 2. 誤り
大細胞癌
大細胞癌は肺癌の中では頻度が低い組織型(約9.2%)であり、喫煙肺癌患者に最も多い型ではない。 肺野部に好発し、発育が急速で大型の腫瘍を形成しやすいが、喫煙との関連は扁平上皮癌や小細胞癌ほど強くない。
✗ 3. 誤り
小細胞癌
小細胞癌は喫煙との関連が強い組織型であるが、頻度(約15.8%)は扁平上皮癌よりも低い。 肺門部に好発し、転移しやすく悪性度が最も高い組織型であるが、喫煙肺癌患者に「最も多い」組織型ではない。 治療は化学療法・放射線療法が中心となる。
✓ 4. 正しい
扁平上皮癌
扁平上皮癌は喫煙との関連が最も強い組織型であり、喫煙肺癌患者に最も多い。 喫煙により気道上皮の扁平上皮化生が生じ、そこから異形成を経て発癌に至る。 肺門部(中心型)に好発し、咳嗽・血痰が早期から出現しやすく、喀痰細胞診での早期発見に有用である。
ポイント
  • 喫煙肺癌患者に最も多い組織型は扁平上皮癌であり、喫煙による気道上皮の扁平上皮化生が発癌の基盤となる。
  • 肺癌全体では腺癌が最多(約44%)であるが、喫煙者に限れば扁平上皮癌が最多である。この区別は頻出事項である。
  • 小細胞癌も喫煙との関連が強いが、頻度は扁平上皮癌よりも低く、悪性度が最も高い組織型として化学療法が治療の中心となる。
  • 重要用語: 扁平上皮癌, 喫煙との関連, 肺門部好発, 扁平上皮化生, 喀痰細胞診 を正確に理解しておくこと。
比較表
組織型 喫煙との関連 頻度 好発部位 特徴
扁平上皮癌 最も強い 約31% 肺門部(中心型) 扁平上皮化生から発癌
小細胞癌 強い 約16% 肺門部(中心型) 悪性度最高、化学療法中心
腺癌 比較的弱い 約44% 肺野部(末梢型) 全体では最多、非喫煙者にも発生
大細胞癌 比較的弱い 約9% 肺野部 発育急速、大型腫瘍
解説画像
あマ指 第33回(2025) 問題53|喫煙肺癌患者に最も多い組織型はどれか。 解説図
あマ指 第33回(2025) 問題53|喫煙肺癌患者に最も多い組織型はどれか。
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