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理由で解く 臨床医学各論

Q0361 呼吸器疾患

出典:あマ指 第25回(2017) 問題62
問題
気胸について正しいのはどれか。
選択肢
1 突然嗄声が出現する。
2 肥満は危険因子である。
3 女性に多い。
4 胸部エックス線検査で診断する。
解答
正解4(胸部エックス線検査で診断する。)
解説
✗ 1. 誤り
突然嗄声が出現する。
気胸の主症状は突然の胸痛と呼吸困難であり、嗄声(声のかすれ)は生じない。 嗄声は反回神経の障害(肺癌の浸潤など)によるものであり、気胸の病態とは無関係である。 気胸では胸腔内への空気漏出による肺虚脱が症状の本態である。
✗ 2. 誤り
肥満は危険因子である。
気胸はやせ型で長身の若年者に多く、肥満は危険因子ではない。 肥満はむしろ睡眠時無呼吸症候群や生活習慣病の危険因子であり、気胸とは関連しない。 やせ型の体型では肺尖部にブラ・ブレブが形成されやすいことが背景にある。
✗ 3. 誤り
女性に多い。
自然気胸はやせ型の若い男性に圧倒的に多く(男女比約5:1)、女性に多い疾患ではない。 10~30歳の男性に好発し、喫煙者ではさらに頻度が高くなる。
✓ 4. 正しい
胸部エックス線検査で診断する。
気胸の診断には胸部エックス線(X線)検査が基本であり、虚脱した肺と胸腔内に貯留した空気が確認できる。 症状から気胸を疑い、胸部X線写真で肺の虚脱(肺野の透過性亢進と臓側胸膜のライン)が確認できれば診断が確定する。 簡便で非侵襲的な検査法であり、気胸の診断に最も有用である。
ポイント
  • 気胸の診断は症状(突然の胸痛・呼吸困難)から気胸を疑い、胸部X線検査で肺の虚脱を確認して行う。
  • やせ型の若年男性に好発し、肥満や女性は危険因子ではない。
  • 嗄声は気胸の症状ではなく、反回神経障害(肺癌など)の症状であるため混同しないこと。
  • 重要用語: 気胸, 胸部X線検査, 肺の虚脱, やせ型若年男性, 突然の胸痛 を正確に理解しておくこと。
比較表
気胸の特徴 内容
好発 やせ型・長身の若年男性(男女比約5:1)
主症状 突然の胸痛・呼吸困難
診断 胸部X線検査(肺虚脱の確認)
原因 ブラ・ブレブの破裂
誤りやすい記述 嗄声の出現、肥満が危険因子、女性に多い
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題62|気胸について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題62|気胸について正しいのはどれか。
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