学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ D. 腸疾患 / Q0163

理由で解く 臨床医学各論

Q0163 消化管疾患

出典:鍼灸 第30回(2022) 問題69
問題
大腸癌について正しいのはどれか。
選択肢
1 近年減少傾向である。
2 便潜血検査は死亡率減少に寄与する。
3 大部分が扁平上皮癌である。
4 血清 CEA が早期診断に役立つ。
解答
正解2(便潜血検査は死亡率減少に寄与する。)
解説
✗ 1. 誤り
近年減少傾向である。
大腸癌はわが国では近年増加傾向にあり、減少傾向ではない。女性では悪性腫瘍の死因第1位を占めている。
✓ 2. 正しい
便潜血検査は死亡率減少に寄与する。
便潜血検査は大腸癌のスクリーニングとして死亡率減少に寄与することが証明されている。便潜血検査で陽性の場合に大腸内視鏡検査を行うことで、大腸癌の早期発見・早期治療が可能となり、死亡率低下につながる。ただし偽陰性もあるため、あくまでスクリーニング検査として位置づけられる。
✗ 3. 誤り
大部分が扁平上皮癌である。
大腸癌の大部分は腺癌であり、扁平上皮癌ではない。扁平上皮癌が多いのは食道癌や子宮頚癌である。
✗ 4. 誤り
血清 CEA が早期診断に役立つ。
血清CEAは大腸癌の腫瘍マーカーであるが、早期診断には役立たない。CEAは進行癌の経過観察や術後再発の発見に有用であるが、早期癌では陽性率が低い。
ポイント
  • 大腸癌のスクリーニング検査として便潜血検査が死亡率減少に寄与することが証明されている。ただし偽陰性もあるため、あくまでスクリーニングとしての位置づけである。
  • 大腸癌の確定診断には大腸内視鏡検査と生検が必要であり、直腸癌の頻度が高い(50-55%)ため直腸指診も必須である。
  • 腫瘍マーカーCEAは早期診断には役立たず、進行癌の経過観察や術後再発の発見に有用である。
  • 重要用語: 大腸癌, 便潜血検査, 死亡率減少, CEAは早期診断に不向き, 腺癌 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査 目的 特徴
便潜血検査 スクリーニング 死亡率減少に寄与、偽陰性あり
大腸内視鏡 + 生検 確定診断 直接観察、組織診断可能
注腸造影検査 補助診断 全体像の把握
血清CEA 経過観察 早期診断には不向き
直腸指診 スクリーニング 直腸癌の発見に有用
解説画像
鍼灸 第30回(2022) 問題69|大腸癌について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第30回(2022) 問題69|大腸癌について正しいのはどれか。
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