学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ C. 胃・十二指腸疾患 / Q0127

理由で解く 臨床医学各論

Q0127 消化管疾患

出典:あマ指 第14回(2006) 問題77
問題
疾患と症状との組合せで適切でないのはどれか。
選択肢
1 十二指腸潰瘍 ― 心窩部痛
2 急性虫垂炎 ― 右下腹部痛
3 胆石症 ― 左肩放散痛
4 汎発性腹膜炎 ― 反跳痛
解答
正解3(胆石症 ― 左肩放散痛)
解説
✗ 1.
十二指腸潰瘍 ― 心窩部痛
✗ 正しい。十二指腸潰瘍と心窩部痛の組合せは適切である。食事摂取により一時的に軽減し、空腹時に増悪するのが特徴的なパターンである。背部痛を伴うこともある。
✗ 2.
急性虫垂炎 ― 右下腹部痛
✗ 正しい。急性虫垂炎と右下腹部痛の組合せは適切である。初期は心窩部・臍周囲の痛みで始まり、次第にマックバーネー点(右下腹部)に限局するのが典型的な経過である。
✓ 3. 誤り
胆石症 ― 左肩放散痛
胆石症の放散痛は左肩ではなく右肩に生じる。胆嚢は右季肋部に位置しており、胆嚢の疼痛は横隔神経(C3〜C5)を介して右肩に関連痛として放散する。左肩への放散痛は心筋梗塞や狭心症でみられる所見であり、胆石症では右季肋部痛と右肩放散痛が特徴的である。
✗ 4.
汎発性腹膜炎 ― 反跳痛
✗ 正しい。汎発性腹膜炎と反跳痛の組合せは適切である。反跳痛(ブルンベルグ徴候)は腹膜炎の重要な身体所見である。
ポイント
  • 疾患と放散痛の部位を混同しないこと
  • 右肩放散痛 → 胆石症・胆嚢炎(横隔神経を介した関連痛)
  • 左肩放散痛 → 心筋梗塞・狭心症
  • 重要用語: 胆石症, 右肩放散痛, 横隔神経, 関連痛, 反跳痛 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 主な疼痛部位 放散痛
胆石症 右季肋部 右肩
心筋梗塞 前胸部 左肩・左上肢
十二指腸潰瘍 心窩部 背部
急性虫垂炎 右下腹部 ---
急性膵炎 上腹部 背部(左側)
解説画像
あマ指 第14回(2006) 問題77|疾患と症状との組合せで適切でないのはどれか。 解説図
あマ指 第14回(2006) 問題77|疾患と症状との組合せで適切でないのはどれか。
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