学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ C. 胃・十二指腸疾患 / Q0125

理由で解く 臨床医学各論

Q0125 消化管疾患

出典:あマ指 第5回(1997) 問題94
問題
十二指腸潰瘍の症状でないのはどれか。
選択肢
1 黄疸
2 吐血
3 下血
4 空腹時痛
解答
正解1(黄疸)
解説
✓ 1. 誤り
黄疸
黄疸は十二指腸潰瘍の典型的な症状ではない。黄疸はビリルビンの代謝障害により皮膚や眼球結膜が黄染する所見であり、肝炎・肝硬変・胆石症・膵頭部癌など肝胆膵系疾患でみられる。十二指腸潰瘍は粘膜の欠損であり、胆汁排泄経路を閉塞する病態ではないため黄疸を起こさない。
✗ 2.
吐血
✗ 正しい。吐血は十二指腸潰瘍でみられる症状である。潰瘍が深部に及んで血管を侵食すると出血し、血液中のヘモグロビンが胃酸により塩酸ヘマチンとなるため、吐物はコーヒー残渣様となる。
✗ 3.
下血
✗ 正しい。下血は十二指腸潰瘍でみられる症状である。「下血量が多い場合は黒色便が、さらに大量の場合はタール便がみられる」とされており、潰瘍からの出血が腸管を通過する間に酸化されて黒色便・タール便として排出される。
✗ 4.
空腹時痛
✗ 正しい。空腹時痛は十二指腸潰瘍の最も特徴的な症状である。食事摂取により胃酸が中和されると一時的に軽減し、空腹になると再び痛みが出現する。背部痛を伴うこともある。
ポイント
  • 胃潰瘍と十二指腸潰瘍の疼痛パターンの違いを押さえる:胃潰瘍は食後痛、十二指腸潰瘍は空腹時痛
  • 消化管出血の所見:コーヒー残渣様嘔吐(胃酸+ヘモグロビン→塩酸ヘマチン)、黒色便・タール便
  • 重要用語: 十二指腸潰瘍, 空腹時痛, 黄疸, 吐血, タール便 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 胃潰瘍 十二指腸潰瘍
疼痛パターン 食後痛 空腹時痛
好発年齢 中高年 若年者にも多い
主な原因 NSAIDs、ピロリ菌 ピロリ菌
吐血・下血 あり あり
黄疸 なし なし
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題94|十二指腸潰瘍の症状でないのはどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題94|十二指腸潰瘍の症状でないのはどれか。
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