学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ A. 口腔疾患 / Q0106

理由で解く 臨床医学各論

Q0106 消化管疾患

出典:あマ指 第31回(2023) 問題57
問題
アフタ性口内炎を認めることが多いのはどれか。
選択肢
1 ベーチェット病
2 胃食道逆流症
3 急性膵炎
4 機能性ディスペプシア
解答
正解1(ベーチェット病)
解説
✓ 1. 正しい
ベーチェット病
ベーチェット病ではアフタ性口内炎(口腔内アフタ性潰瘍)を高率に認める。ベーチェット病の4主症状は、口腔粘膜のアフタ性潰瘍・皮膚症状(結節性紅斑、毛嚢炎様皮疹)・眼症状(ぶどう膜炎、網膜ぶどう膜炎)・外陰部潰瘍であり、口腔内アフタは必発症状とされる。診断には口腔内アフタの反復が必須要件となる。
✗ 2. 誤り
胃食道逆流症
胃食道逆流症(GERD)は噴門部括約筋の弛緩により胃酸が食道に逆流する疾患であり、胸やけ・呑酸・嚥下時痛が主症状である。夜間の胸焼けが特徴的で、アフタ性口内炎を認めることは少ない。高齢者に多く、逆流性食道炎の原因となる。
✗ 3. 誤り
急性膵炎
急性膵炎は上腹部痛(持続性激痛)・嘔吐・背部痛(背部放散痛)が主症状であり、重症例ではショック・腹膜刺激症状を呈する。アルコール多飲や胆石が原因となるが、アフタ性口内炎とは関連しない。
✗ 4. 誤り
機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシア(non-ulcer dyspepsia; NUD)は、上腹部の不定愁訴(不快感・膨満感・早期満腹感)が4週以上持続し、器質的疾患がないものである。胃の機能異常が原因と考えられ、アフタ性口内炎とは関連しない。
ポイント
  • ベーチェット病の4主症状:口腔内アフタ(必発)、皮膚症状、眼症状、外陰部潰瘍
  • アフタ性口内炎を合併する全身疾患:ベーチェット病、潰瘍性大腸炎、クローン病、白血病など
  • アフタ性口内炎が繰り返す場合は全身疾患の除外が必要
  • 重要用語: ベーチェット病、アフタ性口内炎、4主症状、ぶどう膜炎 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 アフタ性口内炎 主な症状
ベーチェット病 ○(必発) 口腔内アフタ、ぶどう膜炎、外陰部潰瘍
潰瘍性大腸炎 ○(合併あり) 粘血便、腹痛、発熱
クローン病 ○(合併あり) 腹痛、下痢、痔瘻
GERD × 胸やけ、呑酸
解説画像
あマ指 第31回(2023) 問題57|アフタ性口内炎を認めることが多いのはどれか。 解説図
あマ指 第31回(2023) 問題57|アフタ性口内炎を認めることが多いのはどれか。
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