学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ B. 細菌感染症 / Q0011

理由で解く 臨床医学各論

Q0011 感染症

出典:あマ指 第1回(1993) 問題88
問題
細菌による炎症でないのはどれか。
選択肢
1 湿疹
2 蜂巣炎
3 ひょうそ
4 よう
解答
正解1(湿疹)
解説
✓ 1. 誤り
湿疹
湿疹はアレルギー性の皮膚炎であり、細菌感染による炎症ではない。内因性・外因性の様々な要因(アレルゲン、接触抗原、アトピー素因など)による非感染性の炎症性皮膚疾患である。紅斑、丘疹、水疱、鱗屑などの多彩な皮疹を呈し、掻痒感が強い。細菌感染は合併症として二次的に起こることがある。
✗ 2.
蜂巣炎
✗ 正しい。蜂巣炎(蜂窩織炎)はブドウ球菌や連鎖球菌による皮下組織のびまん性感染症であり、細菌性炎症の代表例である。真皮から皮下脂肪組織にかけての急性化膿性炎症で、発赤・腫脹・熱感・疼痛を伴う。境界不明瞭な紅斑が特徴で、全身症状(発熱、悪寒など)を伴うこともある。
✗ 3.
ひょうそ
✗ 正しい。ひょうそ(瘭疽)は指先の爪周囲に生じる細菌感染症で、主にブドウ球菌が原因菌である。爪周囲の発赤・腫脹・疼痛が強く、膿瘍形成を伴う。指先の外傷や刺し傷から細菌が侵入して発症する。
✗ 4.
よう
✗ 正しい。よう(癰)は複数の毛包が融合したブドウ球菌による深部皮膚感染症であり、せつ(癤)が集簇したものである。せつは1個の毛包とその周囲組織の化膿性炎症であるが、癰は複数のせつが融合して深部に及んだ重症型である。発赤・腫脹・疼痛が強く、全身症状を伴う。
ポイント
  • 湿疹は非感染性の炎症性皮膚疾患で、アレルギーや刺激が原因である
  • 蜂巣炎(蜂窩織炎)、ひょうそ、癰はいずれもブドウ球菌や連鎖球菌による細菌感染症である
  • 蜂巣炎は皮下組織のびまん性感染、ひょうそは指先の感染、癰は複数毛包の深部感染
  • 細菌感染は抗菌薬治療が必要だが、湿疹は抗アレルギー薬やステロイド外用薬で治療
  • 重要用語: 湿疹、蜂窩織炎、瘭疽、癰 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 原因 病変部位 特徴
湿疹 アレルギー、刺激 表皮 非感染性、掻痒感強い
せつ(癤) ブドウ球菌 1個の毛包 限局性膿瘍
よう(癰) ブドウ球菌 複数毛包 せつの集簇、深部感染
蜂巣炎(蜂窩織炎) ブドウ球菌、連鎖球菌 皮下組織 びまん性、境界不明瞭
ひょうそ(瘭疽) ブドウ球菌 指先爪周囲 強い疼痛、膿瘍形成
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題88|細菌による炎症でないのはどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題88|細菌による炎症でないのはどれか。
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