学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ A. 総論 / Q0009

理由で解く 臨床医学各論

Q0009 感染症

出典:鍼灸 第30回(2022) 問題65
問題
感染症と媒介生物の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 発疹チフス ― ダニ
2 トキソプラズマ症 ― シラミ
3 デング熱 ― 蚊
4 日本脳炎 ― ネズミ
解答
正解3(デング熱 ---蚊)
解説
✗ 1. 誤り
発疹チフス ― ダニ
発疹チフスはシラミ(コロモジラミ)が媒介するリケッチア感染症であり、ダニではない。原因菌はリケッチア・プロワゼキ(Rickettsia prowazekii)である。ダニが媒介するのはツツガムシ病(オリエンティア・ツツガムシ)や日本紅斑熱である。
✗ 2. 誤り
トキソプラズマ症 ― シラミ
トキソプラズマ症は猫の糞便中のオーシスト(接合子嚢)の経口摂取や、加熱不十分な肉の摂食で感染する原虫疾患であり、シラミが媒介するのではない。妊婦の初感染では先天性トキソプラズマ症を引き起こすため注意が必要である。
✓ 3. 正しい
デング熱 ― 蚊
デング熱は蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)が媒介するデングウイルス感染症であり、組合せが正しい。熱帯・亜熱帯地域に分布し、高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、発疹が特徴である。重症型のデング出血熱では出血傾向やショックをきたし致死的となりうる。
✗ 4. 誤り
日本脳炎 ― ネズミ
日本脳炎は蚊(コガタアカイエカ)が媒介するウイルス感染症であり、ネズミではない。ブタが増幅動物(ウイルスの増殖宿主)として重要であり、ブタ→蚊→ヒトの経路で感染する。
ポイント
  • 感染症と媒介生物の組合せは頻出:蚊媒介(デング熱、日本脳炎、マラリア)、シラミ媒介(発疹チフス)、ダニ媒介(ツツガムシ病)
  • デング熱はネッタイシマカ・ヒトスジシマカが媒介し、日本脳炎はコガタアカイエカが媒介する
  • 重要用語: デング熱, 蚊媒介, 発疹チフスはシラミ, 日本脳炎は蚊, ツツガムシ病はダニ を正確に理解しておくこと。
比較表
感染症 媒介生物 病原体
デング熱 蚊(ネッタイシマカ) デングウイルス
日本脳炎 蚊(コガタアカイエカ) 日本脳炎ウイルス
マラリア 蚊(ハマダラカ) マラリア原虫
発疹チフス シラミ リケッチア
ツツガムシ病 ダニ(ツツガムシ) オリエンティア
解説画像
鍼灸 第30回(2022) 問題65|感染症と媒介生物の組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第30回(2022) 問題65|感染症と媒介生物の組合せで正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手