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理由で解く 理学療法士

QP61P060 解剖学

出典:第61回理学療法士国家試験(2026)午後 問60
問題
末梢神経と体表からの触知部位の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 脛骨神経 ― 外果とアキレス腱の間
2 尺骨神経 ― 肘頭と上腕骨内側上顆の間
3 正中神経 ― 上腕近位部で烏口腕筋の外側
4 腕神経叢 ― 胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭の間
5 総腓骨神経 ― 膝窩部で半腱様筋腱の内側
解答
正解2(尺骨神経 ― 肘頭と上腕骨内側上顆の間)
解説

尺骨神経は肘後内側の肘頭と上腕骨内側上顆の間(尺骨神経溝)で体表から触知できる。

体表からの神経触知は臨床の神経診察や電気刺激で重要である。尺骨神経は肘部で肘頭と上腕骨内側上顆の間の尺骨神経溝を通り、ここは皮下浅層にあるため直接触知でき、圧迫すると小指側にしびれが放散する(肘部管症候群の好発部位)。他は組合せが誤り:脛骨神経は内果とアキレス腱の間(足根管)を通り外果ではない、正中神経は上腕内側で上腕動脈に伴走し烏口腕筋の内側寄り、腕神経叢は前斜角筋と中斜角筋の間(斜角筋隙)、総腓骨神経は腓骨頭の後方で触知するため半腱様筋腱内側ではない。

✗ 1. 誤り
脛骨神経 ― 外果とアキレス腱の間
脛骨神経は内果とアキレス腱の間(足根管)を通るため誤り
✓ 2. 正しい
尺骨神経 ― 肘頭と上腕骨内側上顆の間
尺骨神経溝で触知でき正しい
✗ 3. 誤り
正中神経 ― 上腕近位部で烏口腕筋の外側
正中神経は上腕動脈とともに内側を走行し、外側は誤り
✗ 4. 誤り
腕神経叢 ― 胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭の間
腕神経叢は前・中斜角筋の間(斜角筋隙)で触知され誤り
✗ 5. 誤り
総腓骨神経 ― 膝窩部で半腱様筋腱の内側
総腓骨神経は腓骨頭後方(膝窩の外側)を通るため誤り
ポイント
  • 尺骨神経=肘頭と内側上顆の間(尺骨神経溝・肘部管)
  • 脛骨神経=内果とアキレス腱の間(足根管)
  • 総腓骨神経=腓骨頭後方
  • 腕神経叢=前・中斜角筋間
比較表
末梢神経の体表触知部位
神経触知部位
尺骨神経肘頭と上腕骨内側上顆の間
脛骨神経内果とアキレス腱の間
総腓骨神経腓骨頭の後方
腕神経叢前斜角筋と中斜角筋の間
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