学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP59P082

理由で解く 理学療法士

QP59P082 臨床医学大要

出典:第59回理学療法士国家試験(2024)午後 問82
問題
フレイルの高齢者の特徴で正しいのはどれか。
選択肢
1 筋量が増加する。
2 TUG時間が短くなる。
3 長座位前屈距離が短くなる。
4 運動負荷時のBorg指数が低値になる。
5 FBS〈Functional balance scale〉が低値になる。
解答
正解5(FBS〈Functional balance scale〉が低値になる。)
解説

フレイルは加齢に伴う予備能低下で、筋量・筋力・バランス・柔軟性・持久力がいずれも低下し、FBS(バランス指標)は低値となる。

フレイルは身体的予備能の低下により易疲労・筋力低下・活動性低下をきたす状態で、サルコペニア(筋量減少)を基盤とする。したがって筋量は減少し、移動能力低下によりTUG時間は延長する。バランス機能も低下するためFBS(Functional Balance Scale=Berg Balance Scaleに相当)は低値となり、これが正しい。柔軟性低下で長座位前屈が短くなるかは選択肢文(短くなる)と方向は一致し得るが、フレイルを最も特徴づけ確実に低下するのはバランス指標であるFBSである。運動耐容能低下により同一負荷でのBorg(自覚的運動強度)はむしろ高値になる。

✗ 1. 誤り
筋量が増加する。
フレイルはサルコペニアを伴い筋量は減少する
✗ 2. 誤り
TUG時間が短くなる。
移動能力低下でTUGは延長(時間が長くなる)
✗ 3. 誤り
長座位前屈距離が短くなる。
柔軟性低下の方向だが、フレイルを最も特徴づける確実な指標ではない
✗ 4. 誤り
運動負荷時のBorg指数が低値になる。
運動耐容能低下により同一負荷での自覚的運動強度は高値になる
✓ 5. 正しい
FBS〈Functional balance scale〉が低値になる。
FBS〈Functional Balance Scale〉が低値になる:バランス機能低下により低値となる。正しい
ポイント
  • フレイル=予備能低下・サルコペニア基盤
  • 筋量減少・TUG延長・バランス低下
  • Borgは同一負荷で高値化
比較表
フレイルでの各指標の変化
指標フレイルでの変化
筋量減少
TUG時間延長
FBS(バランス)低値
運動負荷時Borg高値
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