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理由で解く 理学療法士

QP59A060 解剖学

出典:第59回理学療法士国家試験(2024)午前 問60
問題
右上肢を右外側より見た図を示す。腕橈骨筋のすぐ尺側で矢印部を走行する筋はどれか。
図
選択肢
1 示指伸筋
2 小指伸筋
3 総指伸筋
4 長橈側手根伸筋
5 長母指伸筋
解答
正解4(長橈側手根伸筋)
解説

前腕橈側縁で最も浅い腕橈骨筋のすぐ尺側(後方)を並走するのは長橈側手根伸筋である。

写真は右前腕を外側から見た体表像で、矢印は肘窩やや遠位の前腕近位背外側を指している。前腕の橈側縁で最も浅く隆起するのが腕橈骨筋であり、そのすぐ尺側(後方)を並走する筋が長橈側手根伸筋である。長橈側手根伸筋は外側上顆の上方(外側顆上稜)から起始するため、前腕近位でも筋腹が確認でき、腕橈骨筋との間の溝のすぐ後ろに位置する。矢印が指す部位はまさにこの腕橈骨筋直後の筋腹に相当するため、答えは長橈側手根伸筋である。総指伸筋・小指伸筋・示指伸筋・長母指伸筋はいずれもこれより尺側・背側あるいは深層に位置し、腕橈骨筋のすぐ尺側という条件に合致しない。

✗ 1. 誤り
示指伸筋
前腕遠位の深層伸筋で、腕橈骨筋のすぐ尺側の近位前腕には位置しない
✗ 2. 誤り
小指伸筋
前腕背側の尺側寄りを走り、腕橈骨筋に隣接しない
✗ 3. 誤り
総指伸筋
外側上顆の共通伸筋起始から前腕背側中央を走り、橈側手根伸筋群を挟んで腕橈骨筋より尺側に位置する
✓ 4. 正しい
長橈側手根伸筋
外側顆上稜から起こり、前腕近位で腕橈骨筋のすぐ尺側(後方)を並走する。矢印部を走行する筋はこれである
✗ 5. 誤り
長母指伸筋
尺骨中部・骨間膜から起こる深層伸筋で、近位前腕の体表で腕橈骨筋に隣接しない
ポイント
  • 橈側の並び:腕橈骨筋→長橈側手根伸筋→短橈側手根伸筋
  • 長橈側手根伸筋=手関節背屈・橈屈
  • 外側顆上稜起始・第2中手骨底停止
  • 橈骨神経支配
比較表
前腕橈側〜背側の伸筋配列(橈側から)
位置・作用
腕橈骨筋最表層・肘屈曲
長橈側手根伸筋腕橈骨筋の尺側・背屈+橈屈
短橈側手根伸筋その尺側・背屈
総指伸筋背側中央・手指伸展
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