学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP58P009

理由で解く 理学療法士

QP58P009 理学療法評価学

出典:第58回理学療法士国家試験(2023)午後 問9
問題
図のような所見において考えられるのはどれか。
図
選択肢
1 仙腸関節機能不全
2 右股関節脱臼
3 右膝蓋骨脱臼
4 右半月板損傷
5 右後十字靱帯損傷
解答
正解2(右股関節脱臼)
解説

股関節後方脱臼では患肢が屈曲・内転・内旋位で弾発性固定され、下肢が短縮する特徴的肢位を示す。

股関節(外傷性)後方脱臼の典型では、患側下肢が股関節屈曲・内転・内旋位をとり、弾発性固定によりその肢位で保持され下肢が短縮してみえる。図がこのような右下肢の屈曲・内転・内旋短縮位を示していれば右股関節脱臼が最も考えられる。仙腸関節機能不全は骨盤の局所痛が主で下肢の弾発性固定肢位はとらず、膝蓋骨脱臼は膝前面の変形と膝伸展制限、半月板損傷は関節裂隙痛やロッキング、後十字靱帯損傷は脛骨後方落ち込み(sag sign)が特徴で、いずれも図に示された股関節の特徴的肢位とは合致しない。

✗ 1. 誤り
仙腸関節機能不全
骨盤・殿部の局所痛が主で、下肢の弾発性固定肢位はとらない
✓ 2. 正しい
右股関節脱臼
屈曲・内転・内旋・短縮位の特徴的肢位に合致
✗ 3. 誤り
右膝蓋骨脱臼
膝前面の変形・膝伸展制限が主で股関節肢位の異常ではない
✗ 4. 誤り
右半月板損傷
関節裂隙痛やロッキングが主で肢位固定を示さない
✗ 5. 誤り
右後十字靱帯損傷
脛骨の後方落ち込み(sag)が特徴で本所見と異なる
ポイント
  • 股関節後方脱臼=屈曲・内転・内旋・短縮位
  • 弾発性固定でその肢位に保持される
  • 膝・仙腸関節疾患とは肢位で鑑別
比較表
股関節脱臼の方向と肢位
脱臼方向特徴的肢位
後方脱臼(多い)屈曲・内転・内旋・短縮
前方脱臼外転・外旋・屈曲
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