学習トップ理由で解く 理学療法士第3章 ▸ 一般 / QP58A070

理由で解く 理学療法士

QP58A070 運動学

出典:第58回理学療法士国家試験(2023)午前 問70
問題
足部内側縦アーチの維持に最も関与するのはどれか。
選択肢
1 三角靱帯
2 長足底靱帯
3 後脛骨筋
4 足底筋
5 第三腓骨筋
解答
正解3(後脛骨筋)
解説

内側縦アーチは後脛骨筋が動的支持の主役。停止腱が舟状骨・楔状骨・中足骨底に広がりアーチを引き上げる。

足部内側縦アーチ(踵骨・距骨・舟状骨・楔状骨・第1〜3中足骨で構成)は、靱帯やアポネウローシスによる静的支持と筋による動的支持で保たれる。動的支持で最も重要なのが後脛骨筋で、その停止腱が舟状骨粗面を中心に楔状骨・中足骨底へ広く付着し、収縮によってアーチを内上方へ引き上げ、扁平足を防ぐ。後脛骨筋機能不全は成人期扁平足の主因となる。三角靱帯は足関節内側の安定に、長足底靱帯は主に外側縦アーチの静的支持に働き、足底筋は下腿三頭筋に付随する退化的な小筋、第三腓骨筋は足の背屈・外反に関与しアーチ維持の主役ではない。

✗ 1. 誤り
三角靱帯
足関節内側(距腿関節)の安定に働く靱帯で、縦アーチ維持の主役ではない
✗ 2. 誤り
長足底靱帯
主に外側縦アーチの静的支持に関与する
✓ 3. 正しい
後脛骨筋
停止腱が舟状骨・楔状骨・中足骨底に広がり内側縦アーチを動的に引き上げる主役
✗ 4. 誤り
足底筋
下腿三頭筋に付随する退化的小筋でアーチ維持への寄与は小さい
✗ 5. 誤り
第三腓骨筋
足の背屈・外反に働く。アーチ維持の主役ではない
ポイント
  • 内側縦アーチの動的支持の主役=後脛骨筋
  • 後脛骨筋機能不全は成人期扁平足の主因
  • 静的支持は底側踵舟靱帯(スプリング靱帯)・足底腱膜
比較表
内側縦アーチの支持機構
支持要素役割
後脛骨筋動的支持の主役(アーチ挙上)
長・短腓骨筋/長母趾屈筋動的支持の補助
底側踵舟靱帯(スプリング靱帯)静的支持の要
足底腱膜巻き上げ機構で静的支持
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