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理由で解く 理学療法士

QP58A057 解剖学

出典:第58回理学療法士国家試験(2023)午前 問57
問題
腎臓から分泌されるホルモンはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 レニン
2 メラトニン
3 カルシトニン
4 バソプレシン
5 エリスロポエチン
解答
正解1(レニン)、5(エリスロポエチン)
解説

腎臓はレニン(傍糸球体細胞)とエリスロポエチン(間質細胞)を分泌する。前者は血圧・体液調節、後者は赤血球産生を担う。

腎臓は排泄器官であると同時に内分泌器官でもある。輸入細動脈の傍糸球体細胞はレニンを分泌し、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系を介して血圧と体液量を調節する。また腎皮質の間質細胞(尿細管周囲)は低酸素に応じてエリスロポエチンを分泌し、骨髄での赤血球産生を促す。このため慢性腎不全では腎性貧血が生じる。メラトニンは松果体、カルシトニンは甲状腺傍濾胞細胞、バソプレシン(抗利尿ホルモン)は視床下部で合成され下垂体後葉から分泌されるもので、いずれも腎臓由来ではない(バソプレシンは腎に作用するが分泌部位は異なる点に注意)。

✓ 1. 正しい
レニン
腎傍糸球体細胞が分泌し血圧・体液を調節
✗ 2. 誤り
メラトニン
松果体から分泌
✗ 3. 誤り
カルシトニン
甲状腺傍濾胞細胞(C細胞)から分泌
✗ 4. 誤り
バソプレシン
視床下部で合成され下垂体後葉から分泌。腎に作用するが腎分泌ではない
✓ 5. 正しい
エリスロポエチン
腎間質細胞が分泌し赤血球産生を促す
ポイント
  • 腎分泌=レニン+エリスロポエチン
  • エリスロポエチン低下→腎性貧血
  • バソプレシンは腎に作用するが下垂体後葉から分泌
比較表
ホルモンと分泌部位
ホルモン分泌部位主な作用
レニン腎(傍糸球体細胞)血圧・体液調節(RAA系)
エリスロポエチン腎(間質細胞)赤血球産生促進
メラトニン松果体概日リズム調整
カルシトニン甲状腺C細胞血中Ca低下
バソプレシン下垂体後葉抗利尿・水再吸収
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