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理由で解く 理学療法士

QP57A069 生理学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午前 問69
問題
エネルギー代謝で誤っているのはどれか。
選択肢
1 安静時代謝量は基礎代謝量より小さい。
2 基礎代謝量はホルモンの影響を受ける。
3 安静時代謝量は体重減少により低下する。
4 呼吸商は脂肪の燃焼が多くなると低下する。
5 代謝当量1単位は酸素3.5mL/kg/分の摂取量を基準としている。
解答
正解1(安静時代謝量は基礎代謝量より小さい。)
解説

基礎代謝量は早朝空腹・仰臥位で測る最小の代謝量。座位安静で測る安静時代謝量はそれより大きい。

基礎代謝量(BMR)は早朝空腹時・覚醒・仰臥位・快適室温という最も安静な条件で測定する、生命維持に必要な最小のエネルギー消費量である。これに対し安静時代謝量(RMR)は座位安静など日常的な安静状態で測るため、姿勢保持の筋活動や食事誘発性熱産生を含み、基礎代謝量より約10〜20%大きい。したがって「安静時代謝量は基礎代謝量より小さい」とする選択肢1が誤りで、これが正答となる。基礎代謝量は甲状腺ホルモンやカテコールアミンなど内分泌の影響を強く受け、甲状腺機能亢進症では増加する。エネルギー消費は主に除脂肪量に規定されるため、体重が減れば安静時代謝量も低下する。呼吸商は糖質のみの燃焼で1.0、脂質で約0.7であり、脂肪の利用が増えるほど低下する。代謝当量は1単位が酸素摂取量3.5mL/kg/分に相当し、座位安静時の酸素消費量を基準としている。

✓ 1. 誤り
安静時代謝量は基礎代謝量より小さい。
安静時代謝量は基礎代謝量より約10〜20%大きく、小さいは誤り
✗ 2. 正しい
基礎代謝量はホルモンの影響を受ける。
甲状腺ホルモンなど内分泌の影響を受け、亢進症では増加する
✗ 3. 正しい
安静時代謝量は体重減少により低下する。
代謝量は除脂肪量に依存し、体重が減れば安静時代謝量も下がる
✗ 4. 正しい
呼吸商は脂肪の燃焼が多くなると低下する。
呼吸商は糖質1.0・脂質約0.7で、脂肪燃焼が増えるほど低下する
✗ 5. 正しい
代謝当量1単位は酸素3.5mL/kg/分の摂取量を基準としている。
代謝当量1単位=酸素摂取量3.5mL/kg/分を基準としている
ポイント
  • 基礎代謝量<安静時代謝量
  • 基礎代謝は空腹・覚醒・仰臥位で測定
  • 呼吸商:糖質1.0/脂質0.7、1MET=3.5mL/kg/分
比較表
代謝量の指標
指標測定条件・特徴
基礎代謝量(BMR)空腹・覚醒・仰臥位・快適室温での最小代謝
安静時代謝量(RMR)座位安静などの日常安静、BMRより約10-20%大
1MET安静座位≒酸素3.5mL/kg/分
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