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理由で解く 理学療法士

QP56A085 臨床医学大要

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午前 問85
問題
悪性リンパ腫について正しいのはどれか。
選択肢
1 腫瘤形成は稀である。
2 多発性骨髄腫はT細胞に由来する。
3 B細胞性リンパ腫が15%を占める。
4 非ホジキンリンパ腫が5%を占める。
5 リンパ球を発生母体とする腫瘍である。
解答
正解5(リンパ球を発生母体とする腫瘍である。)
解説

悪性リンパ腫はリンパ球(リンパ系細胞)を発生母体とする悪性腫瘍で、リンパ節腫大などの腫瘤を形成する。非ホジキンリンパ腫が大多数を占め、その多くはB細胞性である。

悪性リンパ腫はリンパ節や脾臓・扁桃などのリンパ組織に存在するリンパ球(B細胞・T細胞・NK細胞)が腫瘍化したもので、リンパ球を発生母体とする悪性腫瘍である。臨床的には無痛性のリンパ節腫大など腫瘤を形成することが特徴で、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に大別され、日本では非ホジキンリンパ腫が約90%と大多数を占め、そのうちB細胞性が多数(約8〜9割)を占める。多発性骨髄腫は形質細胞(B細胞由来)の腫瘍で、悪性リンパ腫とは別のカテゴリーである。以上より、選択肢5が正しい。なお選択肢4は元問題でPDF由来の数値化けがあるが、非ホジキンが大多数を占める事実に照らすと記載の割合は誤りである。

✗ 1. 誤り
腫瘤形成は稀である。
リンパ節腫大など腫瘤形成が典型的で、稀ではない
✗ 2. 誤り
多発性骨髄腫はT細胞に由来する。
多発性骨髄腫は形質細胞(B細胞由来)の腫瘍で、そもそも悪性リンパ腫とは別
✗ 3. 誤り
B細胞性リンパ腫が15%を占める。
非ホジキンの多く(約8〜9割)がB細胞性で、15%は過小
✗ 4. 誤り
非ホジキンリンパ腫が5%を占める。
実際は約90%と大多数を占め、記載の割合は誤り
✓ 5. 正しい
リンパ球を発生母体とする腫瘍である。
リンパ系細胞が腫瘍化したものであり正しい
ポイント
  • 悪性リンパ腫=リンパ球(リンパ系細胞)由来の悪性腫瘍
  • 非ホジキンが大多数(約90%)、多くがB細胞性
  • 多発性骨髄腫は形質細胞腫瘍で別カテゴリー
比較表
悪性リンパ腫の分類
分類特徴
ホジキンリンパ腫約10%、Reed-Sternberg細胞、連続性進展
非ホジキンリンパ腫約90%、B細胞性が多数、多彩な組織型
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