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理由で解く 理学療法士

QP56A067 生理学

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午前 問67
問題
蓄尿時に作用する体性運動神経はどれか。
選択肢
1 陰部神経
2 下殿神経
3 下腹神経
4 骨盤神経
5 閉鎖神経
解答
正解1(陰部神経)
解説

蓄尿時は陰部神経(体性運動神経)が外尿道括約筋を収縮させて尿禁制を保つ。下腹神経(交感)は内括約筋収縮・排尿筋弛緩を担うが自律神経である。

排尿反射の神経支配を、体性か自律か・蓄尿か排尿かで整理する。蓄尿時は膀胱を弛緩させ出口を閉じておく必要があり、交感神経の下腹神経が排尿筋を弛緩させ内尿道括約筋を収縮させる(自律神経)。同時に、随意的に横紋筋の外尿道括約筋を収縮させて尿禁制を保つのが体性運動神経である陰部神経(S2〜4)である。設問は『体性運動神経』を問うので陰部神経が正答。排尿時は副交感神経の骨盤神経が排尿筋を収縮させる。他の下殿神経・閉鎖神経は排尿に関与しない下肢の運動神経である。したがって正答は選択肢1。

✓ 1. 正しい
陰部神経
外尿道括約筋(横紋筋)を支配する体性運動神経。蓄尿時に収縮させ尿禁制を保つ
✗ 2. 誤り
下殿神経
大殿筋を支配する体性運動神経だが排尿には関与しない
✗ 3. 誤り
下腹神経
交感神経(自律神経)。蓄尿時に排尿筋弛緩・内括約筋収縮を担うが体性運動神経ではない
✗ 4. 誤り
骨盤神経
副交感神経(自律神経)で排尿時に排尿筋を収縮させる。体性運動神経ではない
✗ 5. 誤り
閉鎖神経
股関節内転筋群を支配する運動神経で排尿には関与しない
ポイント
  • 蓄尿の体性運動神経=陰部神経(外尿道括約筋)
  • 蓄尿の自律神経=下腹神経(交感:排尿筋弛緩・内括約筋収縮)
  • 排尿=骨盤神経(副交感:排尿筋収縮)
比較表
排尿にかかわる神経
神経種類蓄尿/排尿での作用
陰部神経体性運動蓄尿:外尿道括約筋を収縮
下腹神経交感蓄尿:排尿筋弛緩・内括約筋収縮
骨盤神経副交感排尿:排尿筋収縮・内括約筋弛緩
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