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理由で解く 理学療法士

QP56A045 基礎理学療法学

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午前 問45
問題
悪性腫瘍の合併がない初発の皮膚筋炎で、死因となる頻度が最も高い合併症はどれか。
選択肢
1 肝不全
2 腎不全
3 心筋梗塞
4 間質性肺炎
5 ステロイドミオパチー
解答
正解4(間質性肺炎)
解説

皮膚筋炎では悪性腫瘍を除くと間質性肺炎が最も重要な予後規定因子で、死因となる頻度が最も高い。

皮膚筋炎・多発性筋炎は炎症性筋疾患で、しばしば間質性肺炎を合併する。特に急速進行性の間質性肺炎は治療抵抗性で呼吸不全に至り、悪性腫瘍を合併しない症例では最大の死因となる。抗MDA5抗体陽性例では急速進行性間質性肺炎のリスクが高いことも知られる。肝不全・腎不全・心筋梗塞は皮膚筋炎に特徴的な主要死因ではなく、ステロイドミオパチーは治療の副作用で筋力低下を生じるが直接の死因とはなりにくい。

✗ 1. 誤り
肝不全
皮膚筋炎の主要な死因ではない
✗ 2. 誤り
腎不全
皮膚筋炎で頻度が高い直接死因ではない
✗ 3. 誤り
心筋梗塞
心筋炎の合併はあるが、初発例の最多死因ではない
✓ 4. 正しい
間質性肺炎
呼吸不全に至り予後を規定する、悪性腫瘍を除く最多死因
✗ 5. 誤り
ステロイドミオパチー
治療の副作用で筋力低下を生じるが致死的合併症ではない
ポイント
  • 皮膚筋炎の予後規定因子は間質性肺炎(悪性腫瘍を除く)
  • 急速進行性間質性肺炎は治療抵抗性で致死的
  • 抗MDA5抗体陽性で間質性肺炎リスク高
比較表
皮膚筋炎の主な合併症と意義
合併症臨床的意義
間質性肺炎最多死因(悪性腫瘍非合併例)
悪性腫瘍全体では重要な予後因子
嚥下障害誤嚥性肺炎の原因
ステロイドミオパチー治療副作用・筋力低下
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