学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP55A094

理由で解く 理学療法士

QP55A094 臨床医学大要

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問94
問題
早期の前頭側頭型認知症でみられないのはどれか。
選択肢
1 幻視
2 常同行動
3 病識低下
4 自発性低下
5 社会的対人行動の障害
解答
正解1(幻視)
解説

前頭側頭型認知症は人格変化・脱抑制・常同行動が主体で、幻視はDLB(レビー小体型)の特徴。

前頭側頭型認知症(FTD)は前頭葉・側頭葉前部の変性により、早期から人格変化・脱抑制・社会的対人行動の障害・自発性低下(意欲低下)・常同行動(同じ行動の反復、時刻表的生活)・病識の欠如が前景に立つ。一方、幻視(特に具体的な人物や動物のありありとした幻視)はレビー小体型認知症(DLB)に特徴的な症状で、FTDの早期には典型的にはみられない。したがって『幻視』が正答。記憶障害よりも行動・人格面の変化が目立つのがFTDの臨床像である。

✓ 1. 誤り
幻視
レビー小体型認知症の特徴で、FTDでは早期にはみられない(正答=みられない)
✗ 2. 正しい
常同行動
同じ行動の反復・時刻表的生活はFTDに特徴的(みられる)
✗ 3. 正しい
病識低下
早期から病識が欠如する(みられる)
✗ 4. 正しい
自発性低下
意欲・自発性の低下は前頭葉症状として出現(みられる)
✗ 5. 正しい
社会的対人行動の障害
脱抑制・対人行動障害はFTDの中核症状(みられる)
ポイント
  • FTD=人格変化・脱抑制・常同行動・病識欠如
  • 記憶より行動・人格の変化が前景
  • 幻視はレビー小体型認知症(DLB)の特徴
  • 時刻表的生活・我が道を行く行動
比較表
認知症の特徴的症状
特徴的症状
前頭側頭型(FTD)人格変化・脱抑制・常同行動
レビー小体型(DLB)幻視・パーキンソニズム・認知の変動
Alzheimer型近時記憶障害・見当識障害
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