学習トップ理由で解く 理学療法士第6章 ▸ 一般 / QP55A078

理由で解く 理学療法士

QP55A078 臨床心理学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問78
問題
無意識の願望を意識的な気付きから排除する形での防衛機制はどれか。
選択肢
1 統制
2 抑圧
3 合理化
4 知性化
5 反動形成
解答
正解2(抑圧)
解説

受け入れがたい欲求や記憶を無意識のうちに意識から締め出すのが抑圧(repression)で、あらゆる防衛機制の基礎となる。

抑圧は、不安や苦痛をもたらす願望・衝動・記憶を意識から排除し無意識にとどめておく最も基本的な防衛機制で、フロイトが中心概念とした。設問の『無意識の願望を意識的な気付きから排除する』はまさに抑圧の定義そのものである。合理化はもっともらしい理由づけ、知性化は感情を切り離し理屈で処理すること、反動形成は本心と正反対の態度をとること、統制は外界や対象を操作して不安を制御する機制で、いずれも定義が異なる。

✗ 1. 誤り
統制
統制(コントロール):外界や他者を操作して不安を制御する機制
✓ 2. 正しい
抑圧
受け入れがたい願望・記憶を無意識に締め出す。定義どおり
✗ 3. 誤り
合理化
受け入れがたい事態にもっともらしい理由づけをする
✗ 4. 誤り
知性化
感情を切り離し観念・理屈で処理する
✗ 5. 誤り
反動形成
本心と正反対の態度・行動をとる
本問(第55回理学療法士国家試験 午前 問78)は、厚生労働省が「選択肢の表現が不十分で正解を得ることが困難なため」として採点対象から除外した問題です。厚生労働省の原問は「無意識の願望を意識的に気付きから排除する形での防衛機制はどれか。」で、この「意識的に排除する」という言い回しは自覚的に締め出す抑制(suppression)とも読め、無意識のうちに働く抑圧と矛盾してしまいます(選択肢に抑制がありません)。本アプリでは助詞を一字だけ変えた「無意識の願望を意識的な気付きから排除する形での防衛機制はどれか。」の形(「意識的に」→「意識的な」)で収載しており、これは「意識的な気づき(意識)から排除する」という抑圧の定義そのものになります。この形であれば矛盾は生じず、統制・合理化・知性化・反動形成はいずれも定義が異なるため、正答は2の抑圧に一つだけ定まります。選択肢そのものには一切手を加えていません。
ポイント
  • 抑圧=無意識に締め出す最も基本の防衛機制
  • 合理化=もっともらしい理由づけ
  • 反動形成=本心と逆の態度
比較表
主な防衛機制
機制内容
抑圧苦痛な願望・記憶を無意識に締め出す
合理化もっともらしい理由づけで正当化
知性化感情を切り離し理屈で処理
反動形成本心と正反対の態度をとる
投影自分の受け入れがたい感情を他者に帰する
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