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理由で解く 理学療法士

QP55A033 理学療法評価学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問33
問題
肩関節の関節可動域が屈曲100°、伸展10°、外転60°、外旋5°、内旋45°の肩関節周囲炎患者で障害されやすい動作はどれか。
選択肢
1 洗顔動作
2 結髪動作
3 靴下の着脱
4 爪切り動作
5 歯磨き動作
解答
正解2(結髪動作)
解説

結髪は肩外転+外旋を大きく要する。本例は外旋5°・外転60°と著しく制限され、結髪が最も障害される。

各ADLに必要な肩関節運動を可動域と照合する。結髪動作は手を後頭部へ回すため、肩関節の外転(約110°以上)と外旋(約90°)を大きく必要とする。本例は外旋がわずか5°、外転も60°と最も制限されており、これらを最も要する結髪が困難となる。洗顔・歯磨き・爪切りは主に屈曲と内旋で行え、屈曲100°・内旋45°で概ね可能。靴下着脱は股・膝の可動性が主で肩の外旋外転はさほど要さない。

✗ 1. 誤り
洗顔動作
誤。肩屈曲・軽度内旋で顔前に手が届き、屈曲100°で可能。
✓ 2. 正しい
結髪動作
正。肩外転+外旋を大きく要し、外旋5°・外転60°の本例で最も障害される。
✗ 3. 誤り
靴下の着脱
誤。主に股関節屈曲・膝屈曲で行い、肩の外旋外転の関与は少ない。
✗ 4. 誤り
爪切り動作
誤。体幹前で肩軽度屈曲・内旋により可能。
✗ 5. 誤り
歯磨き動作
誤。肩屈曲・内旋で口元へ手が届き、屈曲100°・内旋45°で可能。
ポイント
  • 結髪=肩外転+外旋を最も要する
  • 本例は外旋5°が最重度制限
  • 更衣(後方リーチ)・結髪は外旋外転制限で早期に障害
比較表
ADLと主に必要な肩関節運動
動作主に必要な運動
結髪外転・外旋
洗顔・歯磨き屈曲・内旋
爪切り屈曲・内旋
結帯(背中)伸展・内旋
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