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理由で解く 理学療法士

QP54P076 病理学概論

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午後 問76
問題
アレルギーの分類と組織傷害の機序との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 I型アレルギー ― 即時型過敏症
2 II型アレルギー ― 細胞性免疫による組織傷害
3 II型アレルギー ― 免疫複合体病
4 III型アレルギー ― 抗体による機能亢進
5 IV型アレルギー ― 補体活性化による細胞傷害
解答
正解1(I型アレルギー ― 即時型過敏症)
解説

Coombs & Gell分類のI型はIgEを介する即時型(アナフィラキシー型)過敏症。IV型のみ細胞性免疫(T細胞)による遅延型。

アレルギーはCoombs & Gellの4型に分類される。I型はIgE抗体と肥満細胞が関与する即時型(アナフィラキシー型)過敏症で、気管支喘息・花粉症・アナフィラキシーが代表であり、選択肢1が正しい。II型は細胞表面抗原に対するIgG/IgM抗体と補体による細胞傷害型(不適合輸血、自己免疫性溶血性貧血)で、細胞性免疫ではない。III型は抗原抗体複合体(免疫複合体)が組織に沈着し補体を活性化する型(血清病、糸球体腎炎)である。IV型はT細胞が主体の細胞性免疫による遅延型過敏症(ツベルクリン反応、接触皮膚炎)で、抗体・補体は主役ではない。

✓ 1. 正しい
I型アレルギー ― 即時型過敏症
IgE介在の即時型でありアナフィラキシー型として正しい
✗ 2. 誤り
II型アレルギー ― 細胞性免疫による組織傷害
II型は抗体(IgG/IgM)+補体による細胞傷害。細胞性免疫はIV型
✗ 3. 誤り
II型アレルギー ― 免疫複合体病
免疫複合体病はIII型
✗ 4. 誤り
III型アレルギー ― 抗体による機能亢進
機能亢進型(例:Basedow病)はII型の特殊型。III型は免疫複合体病
✗ 5. 誤り
IV型アレルギー ― 補体活性化による細胞傷害
IV型はT細胞による遅延型。補体による傷害はII型
ポイント
  • I型=IgE・即時型(アナフィラキシー)
  • II型=抗体+補体による細胞傷害
  • III型=免疫複合体病
  • IV型=T細胞・遅延型(唯一の細胞性免疫)
比較表
Coombs & Gellのアレルギー分類
機序代表疾患
I型IgE・即時型喘息・花粉症・アナフィラキシー
II型抗体+補体・細胞傷害不適合輸血・溶血性貧血
III型免疫複合体血清病・糸球体腎炎
IV型T細胞・遅延型ツベルクリン反応・接触皮膚炎
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